アストンマーティン・ホンダF1 カナダGPにアップデート投入へ「次の段階に進む」

一方で、フェルナンド・アロンソは「本格的なパフォーマンス改善は第12戦か第14戦になる」と慎重な見方を示しており、チーム内でも現状認識に温度差が見え始めている。
マイク・クラックはカナダGPでの前進を示唆
マイク・クラックはスペイン紙『Marca』に対し、次戦カナダGPでの改善に期待を寄せた。
「我々はカナダに行くのを本当に楽しみにしている」
「もちろん、チームにとって重要なレースだし、我々のパートナーシップにとっても重要なレースだ」
クラックはそう語り、ホンダとの協力体制にも言及した。
「我々はアップグレードを投入する予定だし、これまでより良い結果を目指す」
この発言は、アロンソやランス・ストロールが示していた“夏休み前までは大規模アップデートは来ない”という見通しとはやや異なる内容となっている。
空力ではなく“扱いやすさ”改善の可能性
スペイン紙『Marca』は、カナダGPで投入される変更は大規模な空力アップデートではなく、信頼性やドライバビリティ、あるいはパワーユニット関連の改良である可能性が高いと分析している。
実際、アストンマーティンは今季序盤から深刻な振動問題に苦しんできた。
ホンダと共同で進めた対策によって状況は改善されつつあり、最近ではドライバーの不快感も大幅に軽減されたとされる。
クラックもその進歩を強調した。
「ここ数週間、数か月で我々が成し遂げた進歩を見れば、特に信頼性、振動低減、ハンドリング改善の面で非常に大きな前進があった」
「現時点でも、かなり大きな改善はすでに見えていると思う」

アストンマーティンが重視する“理解を深める作業”
現在のアストンマーティンは、単純な新パーツ投入よりも“現状パッケージの理解”を優先しているようにも見える。
クラックは、シーズン序盤の混乱を振り返りつつ、対応速度には自信を示した。
「シーズン開幕時、我々には多くの問題があった。本当に異常なレベルの問題だった」
「しかし、それらを解決したスピードは本当に素晴らしかったと思っている」
その一方で、トップ勢との差は依然として大きいことも認めている。
「我々にはまだ埋めなければならない大きなギャップがある」
そして現在の重点について、次のように説明した。
「重要なのは、戦略と計画を明確にすることだ」
「我々の仕事は、今持っているものを最大限に活かすことにある」
「ここまで集めたデータから学ぶべきことは非常に多い。そしてチーム全体のモチベーションを維持しながら、次の段階を待つことが重要なんだ」
ホンダとの“次の段階”へ向かうカナダGP
今回のクラックの発言から見えてくるのは、アストンマーティンが“劇的進化”ではなく、“問題を一つずつ潰しながら基盤を整える段階”に入っているという現実だ。
マイアミGPでは振動問題の改善が確認され、ドライバビリティ面でも前進があったとされる。だが、純粋な競争力という意味では、依然として上位との差は大きい。
そのなかで迎えるカナダGPは、ホンダとの協力体制がどこまで成果を生み始めているのかを測る重要な週末になりそうだ。
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