アストンマーティンF1 アロンソDNFで“寝かせすぎ”コクピット設計を見直しへ

アストンマーティンは2026年型「AMR26」でドライバーの着座姿勢をより寝かせたレイアウトに変更していたが、その影響でアロンソはレース中に強い不快感と痛みを抱えていたことが明らかになった。
アロンソは痛みに耐えられずリタイア
フェルナンド・アロンソはカナダGP序盤を10番手付近で走行していたが、徐々に順位を落とし、24周目にピットへ戻ってリタイアした。
レース後、アロンソはシートの問題によって走行継続が困難になったと説明した。
「周回を重ねるごとにどんどん不快になっていった」
「ポジションが正しく感じられなかったし、ポイント圏外にいて雨の可能性もなくなっていた。だから痛みを止めるためにリタイアを決めた」

アストンマーティンF1は“寝かせすぎ”を認める
アストンマーティンF1のマイク・クラックは、この問題が単なるシート調整ではなく、今季の設計思想そのものに関係していることを認めた。
AMR26では重心を下げること、さらにドライバーのヘルメットによる空力影響を減らす目的から、ドライバーの姿勢を従来以上に寝かせていたという。
しかし、その変更がアロンソにとって負担になっていた。
「彼は以前から不快感を抱えていた。今までは走れなくなるほどではなかったが、圧迫されるポイントがあって、それがどんどん悪化していくような状態だった」とマイク・クラックは説明。
「我々は少しポジションを見直す必要があると思う」
「こうしたマシンでは可能な限り低い位置に座らせようとする。近年のF1ではドライバーはどんどん寝た姿勢になっている」
「だが、おそらく我々は一歩進みすぎたのかもしれない」
モナコGPまでに新シート投入へ
アストンマーティンF1はカナダGP週末中にもシート修正を試みていたが、根本解決には至らなかった。
チームは次戦モナコGPに向けて新しいシートを準備する予定で、クラックは「以前のポジションに少し戻す必要があるかもしれない」とも語っている。
2026年F1マシンでは空力効率や低重心化を追求する中で、ドライバーの着座姿勢はますます特殊になっている。今回のアロンソのケースは、その開発競争がドライバーの身体面にまで影響を及ぼしている実例となった。
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