ヘルムート・マルコ アストンマーティンF1復活に「ニューウェイの影響」確信
レッドブル顧問ヘルムート・マルコは、エイドリアン・ニューウェイの「影響力」がアストンマーティンの最近のF1 2025での復活に現れ始めていると確信している。

ニューウェイは昨年レッドブルを電撃的に去った後、今年3月に正式にアストンマーティンでの仕事を開始した。

66歳のマルコは、ニューウェイが新設されたマネージング・テクニカル・パートナーという役職に就任し、さらにF1チームの株主にもなったことを指摘した。

ニューウェイは、ホンダとの技術提携が始まる2026年の新規則に向けたアストンマーティン初のマシン(AMR26と予想される)の開発を主導している。

彼の主な焦点はF1 2026にあるが、アストンマーティンのチーム代表アンディ・コーウェルは今シーズン初め、英PlanetF1.comを含むメディアに対し、デザインの巨匠が「ランチタイムの会話」で2025年型マシンを改善するための方法について何度も意見を出していると語っていた。

アストンマーティンは夏休み前に大規模なアップグレードパッケージを投入し、ここ数週間で大幅なパフォーマンス向上を遂げている。フェルナンド・アロンソとランス・ストロールは直近4戦のうち3戦でポイントを獲得し、その流れの中でアロンソはハンガリーGPで今季チーム最高位となる5位を記録した。

このパフォーマンスの好転により、マルコはニューウェイがすでに新チームに影響を及ぼしていると確信するに至った。

「よくは分からないが、ニューウェイは常にアドバンテージなんだ」とマルコは彼は独Skyに語った。

「ジャンプアップは本当に大きい。スパではまだ最後尾か後ろから2番目の速さだったが、今ではレギュラーでポイント圏内を走っている。確実に誰かがそこに影響を及ぼしていることを示している」

ヘルムート・マルコとエイドリアン・ニューウェイ

マルコの発言は、オランダGPを前にアロンソとストロールがアストンマーティンでのニューウェイの影響について絶賛した直後に出てきた。

アロンソはザントフォールトで、ニューウェイの思考法を理解し始めているかと問われ、英PlanetF1.comを含むメディアに次のように語った。

「そうだ、間違いない。彼と一緒に時間を過ごすほどに、彼の仕事の仕方や課題へのアプローチなど、F1の日常的な事柄から多くを学んでいる」とアロンソはコメント。

「でも彼は非常に特別な人物だと思う。完全に彼を理解できるのはほんの一握りの人間だけだろうし、彼が何を考え何をしているのかを正確に知ることができる人はごく少数だ。だから我々はもっと時間が必要だ。今は彼から学ぶ段階にある。彼の一言一言、アイデア、すべての発言を注意深く受け止め、彼がどういうアプローチをしているのか理解しようとしている。そのおかげでチームは成長しているので、間違いなく特別な経験だ」

ニューウェイが彼自身のことも理解し始めていると思うかと尋ねられると、「そう思う!」とコメント。

「彼が投げかける質問やアイデアには必ず、なぜそれがチームやクルマ、ドライバーにとって良い解決策だと思うのかを説明してくれる。コーナーへの進入のアプローチなどは、来年のクルマは今年と大きく違うかもしれない。来年はトップスピードも違うし、タイヤも違う。だから彼はドライバーが予選やレースの特定の場面で直面することを予測しようとする。とても教育的なんだ」

ストロールは、ニューウェイがホンダ製パワーユニットを搭載する来季のAMR26の開発に集中していると明かした。

「エイドリアンは今、来年のクルマを描くことに没頭している」とストロールはコメント。

「僕たちは一緒に時間を過ごしたし、彼の話を聞いたり将来について話すのはいつだって素晴らしいことだ。でも今は来年のマシン作りに全力を注いでいる。彼はこれを長年やってきて、パドックで誰よりも多くのタイトルを勝ち取ってきた。それがすべてを物語っている」

なぜニューウェイについて話すとき笑顔になるのかと聞かれると、「ニューウェイが来年のクルマを作っているんだ。笑顔にならない理由はないよ」とストロールは答えた。

「すべてがワクワクすることだ。彼は新しい規則にすごく情熱を持っていて、それを見られるのは最高だ」

「新しい規則に向けて情熱も集中力も努力もすべてが注ぎ込まれている。そしてチームも同じだ。新しい環境、新しいチームの中で、彼はみんなを鼓舞していて、工場全体に健全な文化を生み出している。それを見るのはすごく素晴らしいし、とてもワクワクする。すべてのピースが組み合わさってきていて、チームにとって本当にエキサイティングな時期なんだ」

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カテゴリー: F1 / アストンマーティンF1チーム