アントニオ・ジョビナッツィ、2023年にフェラーリからWECに参戦 フェラーリF1のリザーブドライバーも継続
フェラーリは、2023年のFIA 世界耐久選手権(WEC)のハイパーカークラスに2台の499Pで参戦するドライバーラインナップを発表。元F1ドライバーのアントニオ・ジョビナッツィが参戦が発表された。また、ジョビナッツィはスクーデリア・フェラーリのリザーブドライバーも継続する。

フェラーリは、イモラのフィナーリ モンディアーリで2023年に2台のハイパーカー『499P』でWEC参戦するドライバーラインナップを発表。

跳ね馬を世界選手権のトップクラスに戻すために選ばれたドライバーは、才能と経験、スピードとスタミナ、耐久レースに不可欠な資質のユニークな組み合わせを表している。

アントニオ・ジョビナッツィは、2021年末にアルファロメオのF1シートを喪失。2022年はスクーデリア・フェラーリのリザーブドライバーを務め、2023年のハースF1チームのドライバー候補に挙げられていたが、シートを獲得することはできなかった。

フェラーリ GT スポーティング アクティビティ部門の責任者、アントネッロ・コレッタは「クルーを選択したことで、セブリングでのデビュー前にプログラムの最後のステップを完了しすることができた」とコメント。

「7月の499Pの最初のシェイクダウン以来、我々はフェラーリファミリーのドライバーを巻き込んでノンストップで作業を進めてした。選ばれたドライバーに関する決定は、我々が戦うレースだけでなく、チャンピオンシップ中に継続する成長にも関係している。スピードだけでなく、開発と一貫性に関して彼らに何を求めることができるかについて、我々は非常に明確だ」

499P (カーナンバー50)
フェラーリ 499P ナーナンバ―50
アントニオ・フォコ、ミゲル・モリーナ、ニクラス・ニールセンの3人のドライバーが、フェラーリが最後に耐久クラスのトップクラスでレースをしてから経過した年数をマークするために選ばれたナンバー50を誇らしげに付けた車に乗り込む。

1996年生まれのイタリア人のアントニオ・フォコは、耐久レースシーンで最も才能のあるドライバーの1人としての地位を急速に確立しており、スペイン人のミゲル・モリーナと共にバーレーン8時間耐久レースで優勝し、マニュファクチャラーズワールドチャンピオンシップの優勝に決定的な役割を果たした。

1989年生まれのミゲル・モリーナは、2021年にヨーロピアン・ル・マン・シリーズでチャンピオンを獲得し、クルーに経験と決意をもたらす。

1997年生まれのデンマーク人のニクラス・ニールセンは、LMP2 Pro-Amクラスでワールドチャンピオンになった後、2018年からフェラーリ チャレンジで常に跳ね馬のハンドルを握ってきた。

アントニオ・フォコ
「50年ぶりにフェラーリが世界耐久選手権のトップクラスに戻ってきたことは歴史的なことであり、このプログラムに参加できることは僕にとって大きな喜びだ。それは僕たち全員にとって大きな責任だけど、同時に、僕たち全員が、素晴らしい仕事をすることに非常に意欲的だ。個人的には、その誕生と発展を目の当たりにしてきた僕にとって特別なこの新しいプログラムを楽しみにしている。僕たちはテストに懸命に取り組んでいるし、セブリングでレースをすることを楽しみにしている」

ミゲル・モリーナ
「この機会をいただけて光栄だ。僕を信じてくれたフェラーリに感謝したい。FIAWECのトップクラスでのレースは、僕のキャリアの中で最も重要なスポーツの成果の1つだ。世界選手権のトップクラスでの最後のレースから50年という重要な年にフェラーリを代表できることを嬉しく思う。自分の気持ちを言葉で説明することはできない。この目標は僕のキャリアの頂点であり、僕が長い間追い求めてきた夢だからね」

ニクラス・ニールセン
「今の気持ちを説明するのは難しい。2017年に初めてフェラーリでレースに出場し、現在はハイパーカー・プログラムに参加している。世界耐久選手権のデビューシーズンに499Pを運転する最初の6人のドライバーの1人であることは信じられないことだ。フェラーリ、アントネッロ、そしてアマト・フェラーリが僕に寄せてくれたサポートと信頼をとても誇りに思い、嬉しく思っている。これまでのところ素晴らしい旅だった。それが長く続くことを願っている。チームメイトと一緒に仕事を始めるのが待ちきれない。ハイパーカーを運転することは、僕のキャリアにとって大きな前進だ」

499P (ナンバー 51)
フェラーリ 499P ナーナンバ―51
アレッサンドロ・ピア・グイディ、ジェームス・カラド、アントニオ・ジョビナッツィが、フェラーリの歴史の中で最も成功したナンバー 51 の車の共有する。LMGTE Proクラスで2年連続(通算3人目)のワールドチャンピオンとなった1983年生まれのイタリア人のアレッサンドロ・ピエール・グイディと、1989年生まれのイギリス人のジェームス・カラドが、一緒にトップクラスのウィナーの月桂樹を目指す。

現在、このパートナーシップは、世界選手権で6シーズン目を迎えており、他に類を見ない勝利のリストを誇っている。LMGTEProクラスで2回連続でチャンピオンに輝いた人はいない。39回のスタートから11回の勝利と23回の表彰台を獲得している。

そこに加わるのがアントニオ・ジョビナッツィだ。2017年からスクーデリア・フェラーリに所属しているジョビナッツィは、2023年もリザーブドライバーとして継続する。

アレッサンドロ・ピア・ギディ
「ハイパーカーのレースに参加する6人のドライバーの1人として選ばれたことを非常に誇りに思う。車の重要性、そして歴史的にも僕たちにとって非常に明白だ。公式のフェラーリを運転することは誇りに思うことだけど、499Pはさらに一歩進んでいる。僕たちはフェラーリのためにレースをするし、大きな期待が寄せられている。大きなシーズンが控えているけど、準備を万全に整えている。セブリングはもうすぐで最初のレースに向けてテストを行う必要があるけど、実際のレベルはヨーロッパのレースで明らかになるだろう」

ジェームズ・カラド
「ル・マン・ハイパーカー・プロジェクトに参加できることを嬉しく思う。レースでの総合優勝とフェラーリカラーでのチャンピオン争いは夢の実現だ。僕は499Pの開発に携わっており、このFIA WECシーズンに向けたそのポテンシャルを知っている。これからもチーム一丸となって、関わっている全員のために全力で戦っていく。この機会を与えてくれたフェラーリ、特にアントネッロに感謝したい」

アントニオ・ジョビナッツィ
「499Pのデビューは、跳ね馬の歴史において決定的な瞬間となるだろう。この並外れた瞬間に参加できることは、僕にとって大きな名誉です。僕たちは謙虚に対応する大きな責任があることを知っているけど、自分たちの強さを認識しており、この大きな挑戦に備える準備ができている」

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / アントニオ・ジョビナッツィ / スクーデリア・フェラーリ / ル・マン24時間レース / WEC (FIA世界耐久選手権)