キミ・アントネッリ F1メキシコGP初日「ここ最近で一番いい金曜日だった」

ここ数戦で安定した成績を取り戻しているアントネッリは、今季中盤の不調を経て3戦連続入賞を果たすなど復調傾向。
前戦オースティンではカルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)との接触でポイント獲得を逃したが、今週末はその反省を糧に堅実な初日を過ごした。サインツJr.はこの接触により、メキシコGPで5グリッド降格ペナルティを受ける
「ロングランも含めて充実した1日だった」
「すごくいい金曜日だった。ここ最近では一番いい金曜日かもしれない」とアントネッリは語った。「FP1はとても良かったけど、FP2は少し悪かった。いくつかセットアップを試して、良くなった部分もあれば悪くなった部分もあった。2つのセッションから多くのデータが得られたので、明日に向けて楽しみだ」
FP2では一時的にエンジントラブルが発生したものの、すぐに修復され大きな影響はなかったという。「ペースは良さそうだけど、もちろん明日はまた別の日だ。路面は進化していくし、僕たちもドライビングとマシンの両方でその変化に合わせていくことが大事。ベストを尽くすよ」とアントネッリは締めくくった。
ラッセルは覆面姿で観客席から観戦
メルセデスはFP1でリザーブドライバーのフレデリック・ベスティにジョージ・ラッセルのマシンを託し、ラッセルは観客席からセッションを見守った。彼は覆面マスクをかぶって観客に混じり、SNS上で話題となった。
「F1ドライバーになると、F1を“観る”機会ってほとんどないんだ」とラッセルは語った。「だから今回、ちょっと普通のことをしてみようと思ってスタンドに行った。あまり気づかれなかったよ」
FP2では再びマシンに戻り、フェルスタッペンから0.4秒差の6番手で初日を終えたが、予選では接戦になると警戒している。「Q1とQ2のトラフィックは間違いなく問題になるだろう。みんなギリギリのところで走っているし、特にこの短いサーキットではポジション取りが重要だ」と語った。
「後方のマシンはQ1で新品タイヤを2〜3セット使うこともある。Q3まで2セットを温存したいなら、無駄にタイヤを使うわけにもいかない。いつも通り簡単ではないよ」とラッセルは付け加えた。

メルセデスの好調、再浮上の兆し
メキシコ初日を終えたメルセデス勢は、両セッションとも上位に位置し、チームとしての復調を印象づけた。アントネッリの安定したペースと、ラッセルの確実なデータ収集により、土曜の予選に向けて手応えを得た形だ。特にアントネッリは序盤の浮き沈みを経て、シーズン終盤に向けて確実に経験値を積み上げている。
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