キミ・アントネッリ F1史上最年少ポール獲得に「夢のよう」 / F1マイアミGP

予選のSQ1とSQ2から好調な走りを見せていたアントネッリは、SQ3で1分26秒482を記録。これが最終的に他のドライバーを上回るタイムとなり、マクラーレンのオスカー・ピアストリとランド・ノリスを2番手、3番手に退ける形となった。
「本当に夢のような気分だった。正直、ここまでの結果になるとは思っていなかったが、クルマのフィーリングはすごく良かった。周回ごとに改善していって、あのラップですべてが噛み合った」とアントネッリはセッション後に語った。
予選終了後、ガレージでは父マルコ・アントネッリと抱き合い、喜びを分かち合う感動的な場面も見られた。
「ガレージで父の姿を見つけられたのはすごくうれしかった。彼は自分にとって本当に大きな存在で、どんなときでも頼れる存在だ。この瞬間を一緒に過ごせてうれしい。母や妹とも分かち合いたかったが、それは次の機会に」と家族への思いを語った。
マイアミ・インターナショナル・オートドロームは今回が初走行となったが、FP1では長めの走行に取り組み、できるだけ多くの情報を収集したという。
「他のチームの本当のペースはまだ分からないが、それは明日のスプリントで明らかになるだろう。予選に関しては、路面の進化が続いているので、そこにうまく対応しながら再現性のあるパフォーマンスを出すことが重要になる」と冷静に展望を語った。

一方、チームメイトのジョージ・ラッセルは、SQ3で最初にアタックラップを計測したものの、最終的には5番手に終わった。
「まずはキミにおめでとうを言いたい。素晴らしい走りだった。今日一日中速かったし、本当に印象的だった」と称賛。
「自分は今日はあまり調子が良くなかった。クルマに対してあまり自信が持てず、滑りやすいタイヤに苦しんでいた。だからこそ、早めにアタックする戦略を取った。最後に赤旗や黄旗が出れば有利になると考えていたが、うまくいかなかった」
「スプリント週末は本当に難しい。序盤にリズムをつかめるかがすべて。今日はその流れに乗り切れなかったのが悔しい。グリッドポジションには満足していないが、キミにとってもチームにとっても最高の結果だ」と締めくくった。
スプリントレースは土曜日に開催され、若きポールシッターが初勝利へ向けてどんな走りを見せるのか注目が集まる。
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