アントネッリ メルセデスF1での将来に不安なし「自分の仕事に集中している」
メルセデスでF1デビューを果たしたイタリア人ルーキー、アンドレア・キミ・アントネッリは、自身やチームメイトのジョージ・ラッセルが2026年以降の去就をまだ発表されていないにもかかわらず、将来について「まったく心配していない」と語った。

アントネッリは2025年シーズンの折り返し地点を迎えており、7度のワールドチャンピオンであるルイス・ハミルトンの後任としてメルセデスのシートを引き継いだ。これまでのハイライトには、F1マイアミGPのスプリントでのポールポジションや、カナダGPでの表彰台獲得が含まれている。

しかしながら、18歳のアントネッリも、27歳のラッセルも、2025年シーズン以降のメルセデス残留は正式に発表されていない。そんな中、タイトルホルダーであるマックス・フェルスタッペンがトト・ヴォルフ率いるメルセデスに加入する可能性をめぐる報道が続いている。

ラッセルが最近「メルセデスとフェルスタッペンの間に“会話”があった」と認め、「自分が移籍するとは思っていない」と発言したのを受け、アントネッリにもチームとの関係や将来について問われた。

「正直、自分自身のことはあまり心配していない。できる限り最高のパフォーマンスを発揮できるよう、自分のやるべきことに集中しているだけだ」とアントネッリは語った。

「チームは僕に多くの信頼を寄せてくれているし、今もそうだ。成長のための時間も与えてくれている」

「僕としては、前戦はベストな週末ではなかったけど、同時に自分の弱点に取り組んで、ミスの数を減らす努力をしているところだ」

「もちろん、いろんなことが起きていて、多くの話題もあるけど、最終的には自分のことに集中してベストな仕事をすることだけを考えている」

アンドレア・キミ・アントネッリ F1 メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツアントネッリ、メルセデスでのF1ルーキーシーズンは折り返しに突入

また、アントネッリはオーストリアGPのオープニングラップでフェルスタッペンのマシンに追突し、両者ともリタイアとなった件についても言及。その直後にフェルスタッペンへ謝罪に訪れたことは、今後チームメイトになる可能性を意識したものかどうかを問われた。

「正直なところ、そんなことは考えていなかった。ただ、リスペクトを示すための行動だったし、自分がミスをしたことをすぐに認めていた」と説明。

「チームに対して申し訳ない気持ちだった。レースを1周目で終えるのは決していいことじゃないし、しかもマックスも巻き込んでしまった。それはもちろん計画していたことじゃないし、彼に対しても本当に申し訳なかった」

「だから謝罪することで、敬意を示したかったんだ。マックスもすごく優しく接してくれて、僕の気持ちを理解してくれた」

今週末に向けては、アントネッリが昨年F2で初勝利を挙げたシルバーストン・サーキットでのレースに意気込んでいる。

「この週末がとても楽しみだ」とアントネッリは語った。

「シルバーストンはいつだって特別な場所だし、雰囲気も本当に素晴らしい」

「オーストリアでの難しい週末のあとに立て直すには最適なタイミングだと思うし、明日コースに出て、自分たちがどれだけのことをできるか確かめるのが楽しみだ」

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カテゴリー: F1 / アンドレア・キミ・アントネッリ / メルセデスF1