F1アメリカグランプリ:サーキット・オブ・ジ・アメリカズ 解説
2017年のF1世界選手権 第17戦 アメリカグランプリが、10月20日(金)~22日(日)にサーキット・オブ・ジ・アメリカズで行われる。
アメリカグランプリは、長く、さまざまな歴史を持つ大会。1959年のカレンダー登場以来、10のサーキットで開催されてきたが、F1開催を目的に設立されたのはサーキット・オブ・ジ・アメリカズが初めて。
マクラーレンの創立者、ブルース・マクラーレンは1959年の初回グランプリで優勝しているが、それ以降、1961年のフィル・ヒルや1978年のマリオ・アンドレッティといったチャンピオンの誕生もあり、米国でのF1ファンは急速に増加した。
米国で唯一のF1開催であるだけでなく、コースは高速かつリズムが必要で、F1マシンの能力を存分に発揮できる。スパ・フランコルシャンよりも高速コーナーが多い一方で、ハンガロリンクよりも低速コーナーがあり、チームはセットアップに頭を悩ませますが、一周のうちにオーバーテイクポイントが数多くあるコースゆえ、レースは毎年見ごたえのあるものになる。
2015年には土曜日に大雨が降ってセッション中止となり、翌日に決勝レースと同日開催となるハプニングもあった。
マクラーレンはこれまでアメリカグランプリで12勝を挙げていますが、直近の勝利はサーキット・オブ・ジ・アメリカズ初年度の2012年。予選2番手のルイス・ハミルトンが、スタートでレッドブルのマーク・ウェバーにかわされて3番手に上がるも、そこから追い上げ、ウェバー、さらには同じくレッドブルのセバスチャン・ベッテルをオーバーテイクして優勝を飾った。
ちなみに、今年は主催者がファンサービスとしてショーを開催し、ジャスティン・ティンバーレイクが土曜日に、スティービー・ワンダーが日曜日にコンサートを行う。
カテゴリー: F1 / F1アメリカGP
アメリカグランプリは、長く、さまざまな歴史を持つ大会。1959年のカレンダー登場以来、10のサーキットで開催されてきたが、F1開催を目的に設立されたのはサーキット・オブ・ジ・アメリカズが初めて。
マクラーレンの創立者、ブルース・マクラーレンは1959年の初回グランプリで優勝しているが、それ以降、1961年のフィル・ヒルや1978年のマリオ・アンドレッティといったチャンピオンの誕生もあり、米国でのF1ファンは急速に増加した。
米国で唯一のF1開催であるだけでなく、コースは高速かつリズムが必要で、F1マシンの能力を存分に発揮できる。スパ・フランコルシャンよりも高速コーナーが多い一方で、ハンガロリンクよりも低速コーナーがあり、チームはセットアップに頭を悩ませますが、一周のうちにオーバーテイクポイントが数多くあるコースゆえ、レースは毎年見ごたえのあるものになる。
2015年には土曜日に大雨が降ってセッション中止となり、翌日に決勝レースと同日開催となるハプニングもあった。
マクラーレンはこれまでアメリカグランプリで12勝を挙げていますが、直近の勝利はサーキット・オブ・ジ・アメリカズ初年度の2012年。予選2番手のルイス・ハミルトンが、スタートでレッドブルのマーク・ウェバーにかわされて3番手に上がるも、そこから追い上げ、ウェバー、さらには同じくレッドブルのセバスチャン・ベッテルをオーバーテイクして優勝を飾った。
ちなみに、今年は主催者がファンサービスとしてショーを開催し、ジャスティン・ティンバーレイクが土曜日に、スティービー・ワンダーが日曜日にコンサートを行う。
【動画】 F1アメリカグランプリ サーキット・オブ・ジ・アメリカズ解説
サーキット・オブ・ジ・アメリカズ
全長 | 5.515㎞ ※カレンダー中9番目の長さ。 |
---|---|
2016ポールポジション | ルイス・ハミルトン 1分34秒999 |
2016ファステストラップ | セバスチャン・ベッテル 1分39秒877(55周目) |
ラップレコード | 1分39秒347 (セバスチャン・ベッテル、2012年) |
エンジニアリング | 低速コーナーが多く、極限までマシンのダウンフォースを引き出すことが必要となる。しかし、2本のロングストレートとDRSゾーンも配置されているため、トップスピードも欠かせない。加えて、路面はかなりバンピーなので、ドライバーにとっては乗り心地が悪いサーキットである。 |
ドライビング | 特にセクター1で、高速での方向転換が必要な箇所があるため、滑らかで正確なステアリングがカギ。そのため、ファステストラップを記録するのは一見、最も地味な走りのドライバーであることが多い。スタートからは急勾配の上り坂となり、ドライバーはその頂点にあるターン1でブレーキングして切り込まなければならないので、タイヤがロックされやすい。ターン11の出口からはサーキットで最も長いストレートが続くため、ドライバーにとってはこちらも重要なセクションとなる。 |
マシンセットアップ | コース内に多くの低速コーナーとロングストレートが配置されているため、ダウンフォースに関しては中程度~最大の間で妥協点を見出す必要がある。路面は滑らかだが、年を重ねるごとにバンプが増えているので、車体をより高くすることが求められる。 |
グリップレベル | 高い。アスファルトは2012年に敷設されたため、まだ路面が新しく、グリップ力は高い。今年は定期的にレースが開催されているので、多くのラバーが路面に付着しており、例年よりもさらに高いグリップが期待できる。 |
タイヤ | ウルトラソフト(紫)、スーパーソフト(赤)、ソフト(黄) ※この組み合わせは今季8回目 |
ターン1までの距離 | 280m(カレンダー中最長はバルセロナの730m) |
最長ストレート | 1090m ※ターン12へ向かう直線 |
トップスピード | 時速320㎞(ターン12への進入時) |
スロットル全開率 | 63% |
ブレーキ負荷 | 中程度。ブレーキを使うセクションは10箇所あるが、その内の4つが大きなブレーキングポイントとなっている。 |
燃費 | 1周あたり1.8㎏を消費。カレンダー中の平均程度。 |
ERSの影響 | 中程度。1ラップにつき、35%で使用する。 |
ギアチェンジ | 54回/1ラップ、3,024回/レース |
F1 アメリカグランプリ
関連:2017 F1アメリカGP テレビ放送時間&タイムスケジュール
周回数 | 56ラップ |
---|---|
スタート時間 | 現地時間14時(日本時間月曜午前4時) |
グリッド | ポールポジションは右側のレーシングライン上。反対側よりもグリップは高いが、ターン1は左コーナーのため、スタート直後にイン側をブロックすることが重要となる。 |
DRS | ゾーンは2つ。ターン1とターン12へ向かうストレート上に配置されている。 |
戦略 | ここ数年、このサーキットで優勝したドライバーの戦略は、11周目と31周目あたりでの2ストップ。しかし、今年ピレリは一段階ソフト側のコンパウンドを持ち込むので、セーフティカー導入がなければピット回数が増える可能性がある。 |
ピットレーン | 385m。1回のストップでのタイムロスは約20秒。 |
セーフティカー | 出動率は50%。これまでに多くの事故やアクシデントがあったが、コース幅が広く、マーシャルも優秀なので、セーフティカーの出動回数は減少している。 |
注目ポイント | 今回のレースでは、伝説的なリングアナウンサーのマイケル・バッファーが全選手の紹介を行うため、ピットレーンが通常よりも15分早くオープン。レース前の興奮もお見逃しなく。 |
見どころ | 毎年、多くのオーバーテイクが見られるサーキットで、最後の最後までどのドライバーが勝つか分からない激しいバトルが展開される。トラックは非常にチャレンジングで、今年はコーナリングスピードもさらに上がることが予想されるため、ドライバーにとっては身体的にも厳しいレースとなる。 |
カテゴリー: F1 / F1アメリカGP