アルピーヌF1 オリバー・オークス後任にホーナーとニールセンの名が浮上
オリバー・オークスの電撃辞任から1か月あまり、アルピーヌF1の新たな常任チーム代表をめぐって2つの名前が取り沙汰されている。

オークスは個人的な理由により突然辞任。詳細は明かされていないが、その後、エグゼクティブ・アドバイザーのフラビオ・ブリアトーレが“非公式”のチーム代表として指揮を執っている。

しかし75歳のブリアトーレ自身は、正式にこの役職を引き受けるつもりはないという。実際、彼はアルピーヌやルノーの直接の従業員ではなく、グランプリにおける“チーム代表”としてのみ公式な立場にある。

「我々はいま探しているところだ」と、後任について尋ねられた際にブリアトーレは語った。

「正直なところ、オリー(オークス)には本当に同情している。彼とはとても良い関係だったし、彼は優秀なチーム代表だった。個人的な理由で辞めることになったのは誰もが知っていることだ」

後任について重ねて質問されると、ブリアトーレは再びこう答えた。

「我々は慎重になりたい。間違いは犯したくないんだ。だからこそ、少し時間をかけるつもりだ」

「でも、誰が新しいチームマネージャーになるか決まった瞬間に、ちゃんと伝えるよ」

アルピーヌF1チーム

興味深いことに、レッドブルのクリスチャン・ホーナーが候補の1人として挙げられている。ホーナーは以前からフェラーリ移籍の可能性も取り沙汰されている人物だ。

そんなホーナーは、記者会見でブリアトーレの隣に座っていた。新たなアルピーヌ代表に求める資質について尋ねられた際、ホーナーが冗談めかしてこう口を挟んだ。

「安上がりなことだな」

それに対しブリアトーレは笑いながらこう返した。

「安けりゃいいってもんじゃない。今はふさわしい人物を探している最中だ。こういう仕事ができる人間はたくさんいるし、アルピーヌの新たな旅路に加わりたいと思っている人も何人か知っている」

「早めに決めるつもりだよ」

オランダの報道によれば、ホーナーは2024年に巻き起こった個人的スキャンダルやチーム内の指導体制混乱を経て、レッドブル内でかつての権限を失いつつあるともされている。

またもう一人、候補として浮上しているのがスティーブ・ニールセンだ。ブリアトーレとはルノー時代に成功を共にした旧知の仲であり、スペインGPのパドックでは2人が話し込む姿も目撃されている。

一方、ブリアトーレが「2人のフェルスタッペンをアルピーヌに乗せたい」と語ったことに対し、マックス・フェルスタッペンは笑ってその発言に応じたという。

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カテゴリー: F1 / アルピーヌF1チーム