アルファタウリF1の好転のきっかけは「空力部門の見直し」とトスト
スクーデリア・アルファタウリのF1チーム代表を辞任したフランツ・トストは、チームの空力部門の見直しが2023年シーズンの好転のきっかけとなった経緯を説明した。

アルファタウリは、2021年に史上最高のポイントを獲得した後、昨年初めにスポーツがグラウンドエフェクトマシンに戻ったことにより9位に落ち込んだ。ファエンツァチームの苦境は今シーズンも続き、最初の17ラウンドでわずか5ポイントしか獲得できず、順位表の下位に低迷した。

2023年の新車で挑んだバーレーンでの開幕戦は厳しいものとなり、トストは次のグランプリを前にエンジニアへの信頼を失ったと宣言している。

しかし、アルファタウリはシーズン終盤にAT04をアップグレードし、20ポイントを獲得して8位まで順位を上げた。

トストは、2022年の初めにはレッドブル傘下のマシンが間違った方向に進んでいることに気づいていたが、必要な改革を実行するためには新しい人材が必要だったと明かした。

アルファタウリがなぜシーズン終盤の躍進をこのレギュレーションサイクルの早い段階で再現できなかったのかと質問されたトストは「間違った人材が間違った場所にいたからだ」と答えた。

「我々は新しい人材を迎え入れました。昨年の3月か4月に、空力面で我々は正しい方向に進んでいないことに気づいた。我々は間違った哲学を持っていた」

「エンジニアに別の方向に進むよう説得するのは常に困難だ。エンジニアは決してこれを適応させようとしないからだ。したがって、他の人を参加させた方がいい。これが我々がやったことだ」

「しかし、その人たちが働けるようになるまで1年待たなければならない。これが我々が抱えていた問題で、昨年すでに問題があったことは認識していたにもかかわらず、今年の4月からしかスタートできなかった」

スクーデリア・アルファタウリ

2024年に向けてブランド名を変更するチームは、レッドブルとより緊密な関係を築き、王者レッドブルのマシンパーツをより多く使用することが確認されている。

2006年から務めてきたチーム代表の座を今年限りで退くトストは、アルファタウリが来年順位を上げるためにまだリクルート中であることを明かした。

「チームはまだ完全にはリクルートされていない。彼らはまだ来ているし、他にもエアロダイナミクスの専門家もいる。なぜ私がアップグレードをあれほど推し進めたかというと、この新しいグループが哲学的に正しい方向に向かっているかどうかを理解するためだ。来年も問題があっただろう」とトストは説明した。

「それはどんな状況であっても避けたかった」

「そして、今年の後半にすべてがまとまったのは、単純に、事前にこのような新しい人材がいなかったからだ」

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カテゴリー: F1 / スクーデリア・アルファタウリ