アルファタウリF1 「角田裕毅はミディアムでポジティブに見えたが…」
スクデリア・アルファタウリのギヨーム・デゾトゥー(車両パフォーマンス責任者)が、2023年F1第18戦カタールGPのスプリントを振り返った。

14番グリッドからスタートしたリアム・ローソンは、オープニングラップのターン2で単独スピンを喫してリタイア。18番グリッドからスタートした角田裕毅は、ミディアムタイヤでの挽回が期待されたが、リタイアとタイヤ交換をしたドライバーを除いた最下位となる12位でチェッカーを受け、後に他のドライバーのペナルティで11位に昇格した。

「コースレイアウトの変更を学ぶために10分間の“慣熟走行”を追加するという、かなり変わった形で一日はスタートした。サーキットはターン12と13で変更され、タイヤにダメージを与えていた縁石の乗り上げ量を減らすために幅が狭くなった。両ドライバーはこの変更に慣れるチャンスを得たが、トラックリミット内での走行が今日の主な課題となることは明らかだった」とギヨーム・デゾトゥーはコメント。

「ファースト・スプリントシュートアウトは、トラックリミット超過によるラップタイム抹消のマシンが続出する激しいものとなった。残念ながら裕毅は2周目のラップタイムが削除され、セッションが終了してしまった。リアムの方は、セカンド・スプリントシュートアウトに進出。彼はこの2周目に調子を上げていたが、ターン15で膨らんでしまい、ボッタスを抜いて13番手につけるはずだったタイムが抹消されてしまった」

「最初のスプリントシュートアウトは激しいもので、交通量が多く、多くの車がトラックリミット超過によりラップタイムを削除されました。残念ながら、ユキは2周目を削除されセッション終了となった。リアム側では、2回目のスプリントシュートアウトに進出した。彼はこの2周目で調子を上げていたが、ターン15で大きく外れ、13番手でボッタスを上回るタイムが削られ、スプリントレースでは14番グリッドに残った。スプリントレースのグリッドは14番手となった」

「リアムにとってスプリントレースは長くは続かなかった。最初の蹴り出しは素晴らしいものではなかったが、ターン1で非常にうまくリカバリーし、イン側のラインを維持してポジションを獲得した。ターン2に入るとアウト側に出てしまい、非常にダーティーだったため、追い風もあってマシンを失ってしまった」

「裕毅のレースは、ソフトコンパウンドよりも持ちの良いミディアムタイヤでポジティブに見えた。2回のセーフティカーのおかげでソフトタイヤ勢が最後まで走りきることができたが、我々はあまり前進することができなかった」

「スプリントの結果はもちろん残念だが、明日のレースに向けて有益なデータを集めることができた。今はさまざまな戦略を見直し、このスリッピーなトラックで波乱のレースを見るのを楽しみにしている」

スクーデリア・アルファタウリ F1 カタールグランプリ 角田裕毅

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カテゴリー: F1 / スクーデリア・アルファタウリ