アルファタウリ・ホンダF1代表 「角田裕毅の“クラッシュ期間”は終わった」
アルファタウリ・ホンダF1のチーム代表を務めるフランツ・トストは、2022年も角田裕毅を続投することに迷いはなかったとし、ルーキーとして許される“クラッシュ期間”が終了したと期待していると語る。

今年、レッドブルF1と日本のファンから大きな期待を寄せられてアルファタウリ・ホンダからF1デビューを果たした角田裕毅だが、開幕戦こそ9位入賞を果たして期待に応えたものの、その後はミスやクラッシュの方が目立ち、夏休み前にはシート喪失の声さえ囁かれることになった。

しかし、アルファタウリ・ホンダは、F1イタリアGP前に2022年もピエール・ガスリーと角田裕毅という現在のラインアップを継続することを発表。F1イタリアGPの記者会見では、チーム代表のフランツ・トストに角田裕毅の続投について質問が飛んだ。

「個人的に迷いはなかった」とフランツ・トストは答えた。

「昨今では、ルーキをF1に連れてくる場合には時間を与えなければならない。F1は本当にかなり複雑で、かなり難しい。若い男がやってきて、経験豊富なドライバーにどこに進むべきかを示すことは期待できない」

「裕毅はこれまでかなり良い仕事をしている。彼は速く、ブダペストでは6位でフィニッシュし、最初のレースとなるバーレーンで彼は9位だった。もちろん、彼は何度かクラッシュしたが、私はクラッシュ期間は教育プロセスの一部だと常に言っている。クラッシュすることを許されなければ、どのように限界を見つけるのかとね。もうこれでクラッシュ期間が終了してくれることを期待している」

「シーズン後半を楽しみにしているが、ヤングドライバーは全員、アメリカ、メキシコ、サンパウロ、トルコのどれも知らないため、簡単なシーズンにはならない。サウジアラビアは誰も知らないので、彼を良いレベルに持っていくには我々の前にたくさんの仕事があることを意味するが、彼には現在のF1で最速のドライバーの一人であるピエール・ガスリーが傍にいるので、彼は多くのことを学び、データや彼のスキルと比較することができる。彼はギャップを縮められると思う」

「新しいマシンとなる来年にこのドライバーラインナップを楽しみにしている。少なくとも我々には一貫性があるし、我々にとってはそれが重要だ」

角田裕毅は、クラッシュや後退を喫すると自信を失う問題について多くのことを話している。

早い段階で2022年の発表して、チームが彼を信頼していることを示すことは角田裕毅が自身を取り戻すことに役立つと思うかつ質問されたフランツ・トストは「もちろん、助けになる」と答えた。

「彼はチームと一緒にいることを知っているからね。そして、すでに述べたように、シーズンの後半は、彼が知らないレーストラックがあるので簡単ではない」

「だが、それにもかかわらず、彼はパフォーマンスを向上させており、良い仕事をしているので、これと並行して、自信も向上するだろう」

「もちろん、F1カーで高速でクラッシュした場合、気持ちを切り替えるのは簡単なことではない。だが、裕毅には、周回が多ければ多いほど自信を取り戻す性質があると思う」

2022年にはフランツ・トストのかつての教え子であるアレクサンダー・アルボンがウィリアムズでF1復帰することが決定した。

「彼がF1に戻ってくることを本当にうれしく思っている」とフランツ・トストはコメント。

「彼はF1シートに相応しいからね。アレックスは速いドライバーであり、成熟したドライバーだ。来年、ウィリアムズのドライバーラインナップは非常に強力になると思う」

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カテゴリー: F1 / スクーデリア・アルファタウリ / ホンダF1 / 角田裕毅