フェルナンド・アロンソ F1モナコGPを擁護「批判しても結局来年も盛り上がる」

今季のモナコGPでは、ランド・ノリスがポールポジションから優勝を果たし、地元の英雄シャルル・ルクレールが2位に続いたが、今年も追い抜きの少なさや義務的な2回のピットストップルールが機能しなかったことに対して、ドライバーやチーム代表たちから不満の声が相次いだ。
モナコのレイアウト、現代F1マシンの大型化による影響、そしてピット戦略の在り方など、改善策を求める声が広がる中で、アロンソはむしろその制約がモナコらしさだと強調する。
「モナコは昔からずっとモナコだ。今は期待値がすごく高くて、メディアも多いし、SNSやネットの影響もあって、F1に関するいろんな議論が生まれている」とアロンソはメディアに語った。
「みんなショーを求めているし、オーバーテイクが見たいし、家のソファに座ってスポーツを良くしたいって思ってる。でも、月曜日になるとモナコに対するネガティブなコメントが出るのを見るたびに驚くんだ。心配しなくていい。来年の水曜日になれば、みんなまたモナコを楽しみにしてるから」
「これが現実だよ。すべてのカードを土曜日に出し切る。それが良いこともあれば、悪いこともある。でも、そんな性質のサーキットは他にもある」
「今はグリッド全体がすごく競争的だけど、それでもこういう状況は起こる。2~3年前には、マックスとレッドブルがほとんどのレースを勝っていたし、90年代にはマクラーレンがそうだった。それがF1だ」
「それでもこのスポーツはナンバーワンだし、僕たちはその姿を受け入れている」

アロンソは「モナコに修正は不要」とも発言しており、レイアウト変更やルール改革を求める声に対しては慎重な姿勢を見せた。
「ランス(ストロール)がニコ(ヒュルケンベルグ)を最終ラップで抜いた。モナコでは3年に1回見られるようなオーバーテイクだよ。でも、それがモナコの本質なんだ」
「だけど、みんなは“悪い”ということばかりに焦点を当てて、“良い”ことを語ろうとしない。これがモナコなんだ」
「もちろん、関係者みんなでモナコについてアイデアを出し合うこともできるかもしれない。でも、何かを変える必要があるとは思わない。結局は、今は“コンテンツ”がたくさん求められていて、僕たちドライバーは“良い人すぎる”から、全部の質問に答えてしまうだけなんだよ」
「もし40年前にアイルトン・セナやアラン・プロストにモナコについて聞いていたら、今の僕たちほど礼儀正しくはなかったと思う」
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