アロンソ、アルピーヌF1チーム退団の最大の理由は「プロ意識の欠如」
フェルナンド・アロンソは、昨年アルピーヌF1チームを離れてアストンマーティンへ移籍する決断を下した最大の理由は「プロ意識の欠如」だと明かした。

2018年末にF1から完全に離れたアロンソは、2021年にルノー傘下のチーム(現在はアルピーヌ)で3度目のスティントのためにF1復帰を果たした。

しかし、昨シーズンの途中、セバスチャン・ベッテルの引退発表によってアストンマーティンに空席ができたとき、アロンソはまだチーム・エンストンから正式な契約オファーが送られてくるのを待っていた。

アストンマーティンF1チームのオーナーであるローレンス・ストロールは、2度のワールドチャンピオンを獲得するために迅速にアプローチを行い、アロンソが移籍を完了したことが数日以内に発表された。

アロンソは最近の出来事を振り返り、アルピーヌF1チームの非プロフェッショナルなアプローチを批判した上で、アストンマーティンが自分を獲得しようとする熱意と成功への野心が重要なセールスポイントになったと付け加えた。

「最初のきっかけはベッテルがしたことだった」とアロンソはEl Largueroで説明した。

「もうひとつは、アルピーヌが数カ月にわたって交渉を続けていたけど、何も最終決定されていなかったということだ。僕たちはすべてに同意ていたけど、書類は届いていなかったし、プロ意識の欠如に気づいた」

「アストンでは、木曜日にベッテルが引退を発表した後、土曜日にすべてが明らかになった。僕を受け入れようとする意欲が僕を誘惑した」

「冒険だったし、リスクもあったが、今回はうまくいった。両方のオファーがテーブルの上にある状態が数時間続いたけど、アストンマーティンの方が野心的だと思った」。

フェルナンド・アロンソ アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

アロンソはしばしば間違ったタイミングでの移籍を非難されてきたが、今回の移籍は紛れもなくタイミングに恵まれたサクセスストーリーだった。

アストンマーティンの看板を背負って以来、チームはランキング7位が続いていたが、今年は表彰台の常連となっている。

アロンソはレッドブル勢以外で最多となる7回のトップ3フィニッシュを記録し、現在ドライバーズ選手権3位につけている。一方、アストンマーティンはコンストラクターズランキングで4位につけており、3位フェラーリとの差はわずか11ポイントだ。

一方、アルピーヌは昨年4位まで順位を上げたものの、今年はそれを上回ることができずにいる。英仏陣営はアストンマーティンに144ポイントも離されて6位に転落し、大規模なリストラを敢行した。

アルピーヌは7月のベルギーGPを前に、チームプリンシパルのオトマー・サフナウアーと長年勤めたスポーティングディレクターのアラン・パーメインが退任することを発表した。

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