フェルナンド・アロンソ、トヨタからラリー・モロッコに参戦
フェルナンド・アロンソとマルク・コマは、国際ラリーレイド初参戦となるラリー・モロッコにTOYOTA GAZOO Racingのトヨタ・ハイラックスで出場する。二人にとって初のラリーレイド出場となった南アフリカでのリヒテンバーグ400からわずか3週間、2020年1月のダカールラリー2020を見据え、FIAクロスカントリーラリー・ワールドカップの最終戦となるラリー・モロッコに、スペイン人コンビがトレーニングプログラムの一環として臨む。
今大会にアロンソ、コマと共に参戦するのは、ダカールラリーやラリー・モロッコでこれまで多くの勝利を経験してきたTOYOTA GAZOO Racing South Africaのナッサー・アル-アティヤとナビゲーターのマシュー・ボーメル、ジニエル・ド・ヴィリエールとナビゲーターのアレックス・ハロ、ベルンハルト・テン・ブリンクとナビゲーターのトム・コルソールの3台。アロンソとコマを加えた、合計4台のトヨタ・ハイラックスはTOYOTA GAZOO Racingのカラーリングをまとい、険しく困難なコースに挑む。現在FIAクロスカントリーラリー・ワールドカップのポイントリーダーである、アル-アティヤとボーメルはシーズン最終戦となるラリー・モロッコで過去に5勝を挙げており、今回6勝目と、タイトルを目指す。
9月29日からの4日間、アロンソとコマはラリー・モロッコに向けた準備として、モロッコ北部の内陸都市であるフェズの南方400kmほどに位置するエルフォードでテストを行い、新たなカテゴリーへの挑戦に向け、総距離1,400kmもの濃密な走行トレーニングを重ねた。前回に引き続き、ダカールラリーウィナーであるド・ヴィリエールが彼らのコーチ役となり、ド・ヴィリエール自身も新たにコンビを組むナビゲーター、ハロと共にテスト走行をこなした。その後、他の2台、アル-アティヤとボーメル、テン・ブリンクとコルソールも加わって、チームはラリー・モロッコの事前テストを実施した。
ド・ヴィリエールは3月からアロンソにトヨタ・ハイラックスでの様々なテスト走行でコーチをしてきた。また、アル-アティヤもカタールにアロンソを招待し、サイドバイサイドと呼ばれるオフロード専用車両でラリーレイドのテクニックを伝授した。アロンソは南アフリカでのラリーレイドデビューを終えてすぐ、休む間もなくこのカタールの砂丘で行われた2日間のセッションに参加しており、アロンソのダカールにかける並々ならぬ熱意を感じさせる。
フェズを中心に10月3日から9日にかけて行われる、第20回ラリー・モロッコは、サハラ砂漠の端に位置し、コーナーが続く区間や、高速で駆け抜ける区間、砂で覆われた区間や砂丘といった様々な舞台で戦われる。ダカールラリーへ向けた最終長距離走行テスト、いわば前哨戦としても重要視されるラリー・モロッコは、クローバーの葉を思わせる5つの新しいコースレイアウトで構成され、10月5日に最初のステージをスタートし、その総合距離は2,500kmにも達する。
チーム代表 グリン・ホール
ラリー・モロッコはTOYOTA GAZOO Racingにとってハイラックスのテストと開発だけでなく、ダカールラリーへ向けた最終テストとして非常に重要なイベントです。ナッサーはFIAクロスカントリーラリー・ワールドカップのポイントリーダーとしてこの最終戦に臨みますが、彼が好成績でフィニッシュすれば、我々は5度目の世界タイトルを獲得することとなります。ジニエルは8月のナミビアでのテストからずっとエンジニアとサスペンション開発に取り組んできました。その間、フェルナンドは走行トレーニングプログラムを続け、様々な路面での経験を積み重ね、我々の期待通りの成長を見せています。ラリー・モロッコは決して簡単なラリーではありません。我々のドライバー、ナビゲーターがあらゆる路面に全開で挑めるよう、そのための準備は出来ています。
ナッサー・アル-アティヤ(300号車)
テストはとても上手く行き、ラリー・モロッコへの準備は万全です。また、TOYOTA GAZOO Racingのクルー全員で共にラリーへの準備を進めるのはとても良い気分です。フェルナンドのチーム加入をうれしく思い、ここ数日、彼をサポートし、どうすれば砂丘や土漠で良いペースを保つことが出来るかを学んでもらいました。これまでのところ、彼は素晴らしい適応力を見せており、ダカールラリーへ向けた準備として、これ以上にない経験を積むことが出来るでしょう。チームも新しいトヨタ・ハイラックスの開発において素晴らしい仕事をしており、運転するのが本当に楽しみです。今大会、私個人の目標はラリー・モロッコでの6勝目を挙げ、FIAクロスカントリーラリー・ワールドカップのタイトルを獲得することです。
ジニエル・ド・ヴィリエール(307号車)
我々はここ数年、何度もここモロッコに来て、トータル数千kmを走ってきました。ラリー・モロッコはダカールラリーへ向けての微調整や、我々自身の準備としてもとても良いラリーですが、もちろん好成績も狙っています。この4日間、エンジニアと共に様々なセットアップや路面に合わせた開発を行ってきました。レース前のテストとして600kmもの距離を走破しましたが、ハイラックスの感触も良いですし、新しいナビゲーター、ハロとのコンビネーションにも満足しています。テストでは僅かなセットアップ変更からもたらされるドライビング感覚の違いを見出すため、集中力を保ち続け、何回も同様の作業を繰り返さなくてはならないため、状況により本番のレースよりもテストの方が大変な場合があります。この4日間で50回、60回ものダンパー交換を行わなくてはならなかったメカニックは更に大変でした。しかし、TOYOTA GAZOO Racingは全員でこのハードワークに挑んでいます。我々とナッサーとベルンハルトという組み合わせは強力なチームだと思いますし、新たに加わったフェルナンドの進歩も素晴らしいです。
ベルンハルト・テン・ブリンク(304号車)
トヨタ・ハイラックスは最高のクルマだと思います。グリンとエンジニアは素晴らしい仕事を成し遂げました。チームは正しい方向性で、大きな進歩を遂げています。また、私自身もTOYOTA GAZOO Racingでラリー・モロッコに参戦できることを楽しみにしています。4台の強力なドライバー、ナビゲーターはそれぞれ異なった経験を持ち、バランスの取れたチームだと思います。彼らと共に良い戦いが出来ると思いますし、表彰台争いが出来ることを願っています。トムと組むのもとても楽しいです。彼は非常に正確で意欲も高く、チームに良い影響をもたらしてくれます。
フェルナンド・アロンソ(314号車)
先月の南アフリカでのラリーレイドデビューのあと、真っ直ぐカタールへと飛び、ナッサーと砂丘で過ごした2日間は、素晴らしい経験となりました。我々はチームとしての関係を更に高め、チームメイトたちとラリーで戦うのが楽しみになりました。TOYOTA GAZOO Racingの一員としてこのプログラムに参加するのは本当に最高です。豊富な成功経験を持つチームが私に自信を与えてくれています。ドライバーとナビゲーター、マネージメントにエンジニア、またメカニックの雰囲気もとても良いです。テストはとても上手く行き、様々な路面で多くの距離を走破して、自分自身の経験値を上げることが出来ました。マルクと私は更なるテストのためにラリー・モロッコに挑みます。5日間に渡るラリーを完走出来れば、より多くの走行経験を重ねることが出来るでしょう。とはいえ、ラリー本戦なので、少しは勝負するつもりです。ダカールラリー2020を見据え、経験豊富なチームメイトと比較して自分の実力がどの程度なのかを測り、またダカールと似た環境でのラリーなので、どのような状況でプッシュすべきかなどを学べる良い機会だと思っています。
カテゴリー: F1 / フェルナンド・アロンソ / トヨタ
今大会にアロンソ、コマと共に参戦するのは、ダカールラリーやラリー・モロッコでこれまで多くの勝利を経験してきたTOYOTA GAZOO Racing South Africaのナッサー・アル-アティヤとナビゲーターのマシュー・ボーメル、ジニエル・ド・ヴィリエールとナビゲーターのアレックス・ハロ、ベルンハルト・テン・ブリンクとナビゲーターのトム・コルソールの3台。アロンソとコマを加えた、合計4台のトヨタ・ハイラックスはTOYOTA GAZOO Racingのカラーリングをまとい、険しく困難なコースに挑む。現在FIAクロスカントリーラリー・ワールドカップのポイントリーダーである、アル-アティヤとボーメルはシーズン最終戦となるラリー・モロッコで過去に5勝を挙げており、今回6勝目と、タイトルを目指す。
9月29日からの4日間、アロンソとコマはラリー・モロッコに向けた準備として、モロッコ北部の内陸都市であるフェズの南方400kmほどに位置するエルフォードでテストを行い、新たなカテゴリーへの挑戦に向け、総距離1,400kmもの濃密な走行トレーニングを重ねた。前回に引き続き、ダカールラリーウィナーであるド・ヴィリエールが彼らのコーチ役となり、ド・ヴィリエール自身も新たにコンビを組むナビゲーター、ハロと共にテスト走行をこなした。その後、他の2台、アル-アティヤとボーメル、テン・ブリンクとコルソールも加わって、チームはラリー・モロッコの事前テストを実施した。
ド・ヴィリエールは3月からアロンソにトヨタ・ハイラックスでの様々なテスト走行でコーチをしてきた。また、アル-アティヤもカタールにアロンソを招待し、サイドバイサイドと呼ばれるオフロード専用車両でラリーレイドのテクニックを伝授した。アロンソは南アフリカでのラリーレイドデビューを終えてすぐ、休む間もなくこのカタールの砂丘で行われた2日間のセッションに参加しており、アロンソのダカールにかける並々ならぬ熱意を感じさせる。
フェズを中心に10月3日から9日にかけて行われる、第20回ラリー・モロッコは、サハラ砂漠の端に位置し、コーナーが続く区間や、高速で駆け抜ける区間、砂で覆われた区間や砂丘といった様々な舞台で戦われる。ダカールラリーへ向けた最終長距離走行テスト、いわば前哨戦としても重要視されるラリー・モロッコは、クローバーの葉を思わせる5つの新しいコースレイアウトで構成され、10月5日に最初のステージをスタートし、その総合距離は2,500kmにも達する。
チーム代表 グリン・ホール
ラリー・モロッコはTOYOTA GAZOO Racingにとってハイラックスのテストと開発だけでなく、ダカールラリーへ向けた最終テストとして非常に重要なイベントです。ナッサーはFIAクロスカントリーラリー・ワールドカップのポイントリーダーとしてこの最終戦に臨みますが、彼が好成績でフィニッシュすれば、我々は5度目の世界タイトルを獲得することとなります。ジニエルは8月のナミビアでのテストからずっとエンジニアとサスペンション開発に取り組んできました。その間、フェルナンドは走行トレーニングプログラムを続け、様々な路面での経験を積み重ね、我々の期待通りの成長を見せています。ラリー・モロッコは決して簡単なラリーではありません。我々のドライバー、ナビゲーターがあらゆる路面に全開で挑めるよう、そのための準備は出来ています。
ナッサー・アル-アティヤ(300号車)
テストはとても上手く行き、ラリー・モロッコへの準備は万全です。また、TOYOTA GAZOO Racingのクルー全員で共にラリーへの準備を進めるのはとても良い気分です。フェルナンドのチーム加入をうれしく思い、ここ数日、彼をサポートし、どうすれば砂丘や土漠で良いペースを保つことが出来るかを学んでもらいました。これまでのところ、彼は素晴らしい適応力を見せており、ダカールラリーへ向けた準備として、これ以上にない経験を積むことが出来るでしょう。チームも新しいトヨタ・ハイラックスの開発において素晴らしい仕事をしており、運転するのが本当に楽しみです。今大会、私個人の目標はラリー・モロッコでの6勝目を挙げ、FIAクロスカントリーラリー・ワールドカップのタイトルを獲得することです。
ジニエル・ド・ヴィリエール(307号車)
我々はここ数年、何度もここモロッコに来て、トータル数千kmを走ってきました。ラリー・モロッコはダカールラリーへ向けての微調整や、我々自身の準備としてもとても良いラリーですが、もちろん好成績も狙っています。この4日間、エンジニアと共に様々なセットアップや路面に合わせた開発を行ってきました。レース前のテストとして600kmもの距離を走破しましたが、ハイラックスの感触も良いですし、新しいナビゲーター、ハロとのコンビネーションにも満足しています。テストでは僅かなセットアップ変更からもたらされるドライビング感覚の違いを見出すため、集中力を保ち続け、何回も同様の作業を繰り返さなくてはならないため、状況により本番のレースよりもテストの方が大変な場合があります。この4日間で50回、60回ものダンパー交換を行わなくてはならなかったメカニックは更に大変でした。しかし、TOYOTA GAZOO Racingは全員でこのハードワークに挑んでいます。我々とナッサーとベルンハルトという組み合わせは強力なチームだと思いますし、新たに加わったフェルナンドの進歩も素晴らしいです。
ベルンハルト・テン・ブリンク(304号車)
トヨタ・ハイラックスは最高のクルマだと思います。グリンとエンジニアは素晴らしい仕事を成し遂げました。チームは正しい方向性で、大きな進歩を遂げています。また、私自身もTOYOTA GAZOO Racingでラリー・モロッコに参戦できることを楽しみにしています。4台の強力なドライバー、ナビゲーターはそれぞれ異なった経験を持ち、バランスの取れたチームだと思います。彼らと共に良い戦いが出来ると思いますし、表彰台争いが出来ることを願っています。トムと組むのもとても楽しいです。彼は非常に正確で意欲も高く、チームに良い影響をもたらしてくれます。
フェルナンド・アロンソ(314号車)
先月の南アフリカでのラリーレイドデビューのあと、真っ直ぐカタールへと飛び、ナッサーと砂丘で過ごした2日間は、素晴らしい経験となりました。我々はチームとしての関係を更に高め、チームメイトたちとラリーで戦うのが楽しみになりました。TOYOTA GAZOO Racingの一員としてこのプログラムに参加するのは本当に最高です。豊富な成功経験を持つチームが私に自信を与えてくれています。ドライバーとナビゲーター、マネージメントにエンジニア、またメカニックの雰囲気もとても良いです。テストはとても上手く行き、様々な路面で多くの距離を走破して、自分自身の経験値を上げることが出来ました。マルクと私は更なるテストのためにラリー・モロッコに挑みます。5日間に渡るラリーを完走出来れば、より多くの走行経験を重ねることが出来るでしょう。とはいえ、ラリー本戦なので、少しは勝負するつもりです。ダカールラリー2020を見据え、経験豊富なチームメイトと比較して自分の実力がどの程度なのかを測り、またダカールと似た環境でのラリーなので、どのような状況でプッシュすべきかなどを学べる良い機会だと思っています。
カテゴリー: F1 / フェルナンド・アロンソ / トヨタ