アルボン F1オーストラリアGP決勝「角田裕毅のピットの決断を待った」

アルボンはスタートでシャルル・ルクレールに先行されたものの、序盤でルイス・ハミルトンの追い抜きをかわし、レースの大半を7位で走り続けた。
ウィリアムズがアルボンにインターミディエイトタイヤに交換するよう指示した矢先、サーキットの最終セクターで雨脚が強まり、アルボンはスリックタイヤのまま走り続けたライバルたちを抑え、ルクレールや角田裕毅らを追い抜いた。
アルボンはレース終盤、ルーキーのイタリア人ドライバー、アンドレア・キミ・アントネッリに追い上げられたが、アントネッリはアンセーフリリースにより5秒のペナルティを科せられ、これにより順位が入れ替わった。しかし、メルセデスによる抗議の結果、ペナルティは取り消された。
アルボンは、ウィリアムズがレース前にシーズン序盤の混乱をうまく利用しようと話し合っていたこと、そしてチームの戦略における決断力が最終的に功を奏したことを明かした。
「チームとして、今日は本当にすべてをやり遂げたと思う」とランス・ストロールが2017年にバクーで表彰台に上って以来のフルディスタンスグランプリでウィリアムズの最高成績を収めたアルボンは興奮気味に語った。
「最初のレースでは、週末の戦略やアプローチという点で、うまく調整するのは簡単ではない。そして、僕たちは今日、すべてをうまく実行して4位を獲得した」
「素晴らしいスタートを切ることができた。これは、昨年から大きな進歩を遂げたことを示している。この結果、4位は、今年何度も得られるものではない」
「我々は、ポイントを素早く獲得するために、ルーキーのドライバーを活用して早い段階で内部的に活路を見出すことについてたくさん話し合った」

アルボンは、ウィリアムズが風やインターミディエイトタイヤのサーマルデグラデーションに悩まされる状況で戦えるかどうかはわからないと認めた。彼は、突風がマシンのパフォーマンスを低下させたが、それでも2024年から大幅に改善していると指摘した。
「僕はこのようなコンディションには慣れているし、自分の限界も分かっているし、無理をし過ぎないことも分かっている」とアルボンは説明した。
「しかし同時に、6番グリッドからスタートして、フェラーリの一台に追い抜かれたとしても7位でゴールできればとても満足だっただろう」
「でも、今日の予選で4位になれたことは、もう一度あのレースをやり直したいとは思わない。終わってよかった」
「荒天とインターミディエイトタイヤの組み合わせは、通常、僕たちにとっては良い組み合わせではない」
「正直に言うと、RBとアルピーヌと比較すると、僕たちは望んでいたほど競争力はなかったと思う」
「しかし、昨年同様のコンディションでは、僕たちはもっと競争力があった。ペースがまだそこそこあることが分かって良かったし、ピットウィンドウが開くことが分かっていたので、少しリスクを冒した」
「プッシュすれば、角田裕毅を簡単に追い抜くことができたし、彼がピットストップをするかしないか、ある意味で待っていた。そして、当然のことながら、僕たちは最初にピットインし、正しい判断を下した」
カテゴリー: F1 / アレクサンダー・アルボン / ウィリアムズ・レーシング