アルボン F1サンパウロGPで0周リタイア「良いスタートが無駄になった」
アレックス・アルボンは、F1フィールドの中で「ナンバーワン」スタートを切ったことが、サンパウロGPの1周目でニコ・ヒュルケンベルグとケビン・マグヌッセンとのクラッシュにつながったと悔やんだ。

アルボンは、71周のレースでハースF1チーム勢のペースが落ちると予想していたため、ウィリアムズのすぐ前でレースをスタートしたハースのドライバーたちを素早く追い払おうとした。

アルボンは、ラインからの蹴り出しが素晴らしく、1コーナー進入で右側からヒュルケンベルグにすぐさまプレッシャーをかけて追い抜こうとした。

だが、ヒュルケンベルグはチームメイトのマグヌッセンに左サイドで絞められ、必然的にこのトリオの間で接触が生じた。

アルボンとマグヌッセンはこの衝突で受けたダメージにより即リタイアとなるが、ヒュルケンベルグは赤旗中断中にマシンの修理が行われたため続行することになった。

オスカー・ピアストリとダニエル・リカルドは混戦でリアウイングにダメージを負ったが、赤旗の状況下で修復を行った後、ラップダウンしたとはいえ続行することになった。

レースを終わらせることになったインシデントについて質問されたアルボンは「メキシコ、昨日と今日のスプリントレース、ここ3戦、スタートでナンバーワンだった」と語った。

「3戦連続でとてもいいスタートを切っている。メキシコのようにうまくいくこともあれば、今日ここで起こったように、それがあなたに不利に働くこともある」

アレクサンダー・アルボン F1 ブラジルGP ウィリアムズ・レーシング

「悔しいよ。もっと違うことができたと思う。できる限り右にいた。左側のハースがブラインドで、少し横切って真ん中のハースを圧迫したんだと思う。それで終わりだった」

「つまり、よくあることなんだ。とにかく不運だった。良いスタートが無駄になったことが悔しい」

「つまり、それは起こることですが、それはただ残念なことです。むしろ何もせずに良いスタートを切れたことにイライラしているだけだ」とウィリアムズのドライバーは続けた。

アルファタウリはコンストラクターズ選手権でイギリス勢に7ポイント差まで迫っており、ブラジルでのポイント獲得はチームにとってますます重要になっていた。現在までにウィリアムズが獲得した28ポイントのうち、27ポイントをアルボンが獲得している。

ハースF1チームを素早く追い抜く必要があったことについてアルボンは「彼らはバックストップ(逆転防止装置)になっていただろうし、トラフィックメーカーになっていただろう。レース序盤で彼らを抜くことができれば、ポイントを獲得するチャンスは十分にあった」と語った。

「たった100メートルだったけど、100メートルでは正しい方向に進んでいるように見えた」

「ポイントを獲得できたかどうかはわからない。でも、ポイントを獲得することよりも重要なのは、他のドライバーがポイントを獲得していないよいにすることなんだ。だから、もし僕がポイントを獲得できないのなら、然るべき人たちを抑えようと思っていた」

ヒュルケンベルグは、先月カタールで起きたエステバン・オコンとセルジオ・ペレスによる同様の出来事と比較した。

ヒュルケンベルグはアルボンとマグヌッセンとの1周目の出来事について、「2人とも僕に魅力を感じていて、キスをしようとしたんだと思う」と冗談交じりに語った。

「正直なところ、カタールにとても似ていて、僕にとってはデジャブのようだった。アレックスは僕の右側にいて、ケビンはコーナーが左に行くにつれて近づいてきた。彼は少し無理をしすぎて、最終的に代償を支払ったと思う」

「マシンに軽度のダメージがあったが、赤旗中断中に修復することができた。でも、ソフトタイヤは間違いなくベストのタイヤだったので、今日は非常に便利だったであろう新しいソフトタイヤセットを失ったのは残念だった。そう、それは素晴らしいことではなかった」

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カテゴリー: F1 / アレクサンダー・アルボン / ウィリアムズ・レーシング / F1ブラジルGP