アレクサンダー・アルボン インタビュー | レッドブル移籍の舞台裏
アレクサンダー・アルボンが、レッドブル・ホンダへの昇格までの経緯や、残りのシーズン、今後への期待についてインタビューに答えた。
今年、トロロッソ・ホンダでF1デビューしたばかりのアレクサンダー・アルボンは、F1ベルギーGP以降の9戦でピエール・ガスリーに代わってレッドブル・ホンダに移籍することになった。
レッドブル・ホンダへの移籍を知らされた瞬間についてアレクサンダー・アルボンは「もちろん、かなり興奮したけど、まったくナーバスにならなかったと言ったら嘘になるね」と語る。
「オーストラリアのヘルムート(マルコ/レッドブル モータースポーツアドバイザー)のオフィスから電話があった。来年や将来のプランについて話をすることになるだろうと思っていたけど、30分くらい話をした後、彼はその計画を僕に伝えた。まったくショックを受けなかったと言ったら嘘になる」
ヘルムート・マルコとの電話語、すぐに新しいボスとなるクリスチャン・ホーナーが電話でレッドブル・ホンダへの昇格を確認し、いくつかアドバイスを提供したという。
「彼は祝福してくれたし、僕たちはすべてがどのように進んでいくかについて話をした。そのあと、彼は僕に電話を切って、外部からのノイズを無視するように伝えてくれた。それは良いアドバイスだったね」とアレクサンダー・アルボンは語る。「そのあと、母親にニュースを伝えた。彼女はとても楽観的で、ずっとこうなること思っていたと言っていたね」
アレクサンダー・アルボンは、父親のナイジェル・アルボンのおかげで今の自分がいると考えている。彼の父ナイジェルは、Renault Clio Cup に参戦したあと、1990年代初頭にBTCC(英国ツーリングカー選手権)のインディペンデント・カップでRenault 19をドライブし、その後も2005~2007シーズンの3シーズンに渡り、Porsche Carrera Cup Asiaに参戦していた。
「5歳のときに父に初めてトラックに連れていってもらった。V10時代にシルバーストンに行った。物凄いノイズだったね。トラックに着いて、『これは何なんだろう?』と思ったのを覚えている。大好きだったし、夢中になった」
アレクサンダー・アルボンは8歳で初めてカートを受け取り、すぐに恋に落ちたと語る。
「放課後、毎日父にできるだけ運転させてほしいとねだっていた。僕たちが住んでいた場所の隣に空き地があって、彼はレンガをいくつか置いて8の字のトラックを作って、僕が走っているときにタイムを計ってくれた。そこが始まりだった」
F1が夏休みに入った直後にレッドブル・ホンダ移籍を知らされたアレクサンダー・アルボンは、新チームでの役割への準備に集中するために予定を変更しなければならなかった。
「夏休みはのんびりする予定だったんだ」とアレクサンダー・アルボンは冗談交じりに語る。
「友人や家族とイタリアに行ってリラックスするつもりだったけど、電話を受けてそれをキャンセルして、最初の一週間は自宅でとにかく起こっていることを飲み込んでいた。そのあと、トレーニングキャンプのためにドライバーでもある友人とポルトガルに行った。あんなにドライビングに時間を費やしたのにシーズン中にフィットネスレベルがわずかに低下するのは奇妙なことだ。それを元に戻せてよかったよ」
アレクサンダー・アルボンは、トロロッソ・ホンダでの時間は自分に良い土台を与えてくれたと語る。
「2つの際立った瞬間があった。1つ目は中国だった。僕の3回目のレースだったけど、FP3で大きなクラッシュを喫して、予選を逃してしまっいピットレーンからスタートしなければならなかった。10位でフィニッシュできたのは本当にうまく挽回できたと思う。2つ目はホッケンハイムだね。チームとして1台が表彰台を獲得し、僕は6位でフィニッシュした。レースでは3番目と4番目に走っていた。ウェットは初めてだったし、本当にエキサイティングだった。とてもクールだったし、ルイス(ハミルトン)と戦っていた。あまり意味はなかったけど、最終的に戦うことになったし、良い経験になった」
アレクサンダー・アルボンは、レッドブル・ホンダへの移籍は将来のために正しい方向性への一歩だと感じているが、浮足立ってはいないと語る。
「ファクトリーに行くと、雰囲気があるし、それを無視することはできない」とアレクサンダー・アルボンは語る。
「自分を証明し、このチームの一員になるチャンスだ。それについて考えるだけで笑顔になる。12ヶ月前、僕はF1のシートのために戦っていた。12月にトロロッソから電話があり、今僕はここにいる。私のアプローチは変わっていないし、まだF1の新しい環境に慣れているところだ。ゼロからスタートするわけではないけど、クルマをどのようなものを運転するか、チームがどのように仕事をしているかなど、すべてを学ぶ必要がある。トロロッソから持っていけるパーツはあるけど、他のパーツは新しいからね」
アレクサンダー・アルボンは、レッドブル・ホンダでマックス・フェルスタッペンという新しいチームメイトを迎えることになる。アルボンは経験豊富なフェルスタッペンから多くのことを学べると考えている。
「僕たちはかつてカートで互いに競い合っていた。競い合っていたのは1年間だけだったと思う。僕はその段階でカートの最終年だったし、僕たちは一年中戦っていた。マックスはテーブルに多くのものをもたらす。誰もが彼がどれだけ速いかは知っているけど、彼はそこに着くために一生懸命に頑張っている。チームへの彼のフィードバック、彼がスタッフとどのようにコミニュケーションをとっているかを聞くのは興味深いことだ。それはチームの仕組みを学ぶのにも役立つ。特にスパではたくさん聞いて観察していくつもりだ」
F1ベルギーGPは、アレクサンダー・アルボンが、レッドブル・ホンダ RB15を試す最初の機会になる。
「F1キャリアの早い段階でレースに勝てるマシンを運転する機会を得らえるドライバーは多くないし、レッドブルで走るのは素晴らしい機会だ。以前のマシンと比べてどのような感じか確かめたいと思っている」とアレクサンダー・アルボンは語る。
「スパのコースは大好きだ。コンディションは複雑になるかもしれない。でも、変な意味で僕はそれを望んでいる。再びドイツのようなレースになっても構わない。本当に赤ちゃんのようなステップになる。ブロックを組み立てて、仕事をしていくだけだ。そこから先のことに集中する必要がある。各セッションをきちんと行い、それが各レースで僕たちをどこへ導くのかを見ていくつもりだ」
アレクサンダー・アルボンは、今シーズンの残りのレースは学習曲線になると主張しつつも、彼の目にはまだ競争のきらめきが残っている。
「段階的なプロセスであることはわかっている。とにかく、FP1、FP2、FP3、予選だし、今年の残りもそんな感じになるだろう。すぐにパフォーマンスを発揮することはできないかもしれないけど・・・結果を出したいと思っている。集中しているし、後半戦に可能な限り強くなる準備はできている。僕はF1では新人だし、誰よりもそれをよくわっているので、可能な限り準備することが重要だ!」
関連:2019年 F1ベルギーGP テレビ放送時間&タイムスケジュール
カテゴリー: F1 / アレクサンダー・アルボン / レッドブル・レーシング / ホンダF1
今年、トロロッソ・ホンダでF1デビューしたばかりのアレクサンダー・アルボンは、F1ベルギーGP以降の9戦でピエール・ガスリーに代わってレッドブル・ホンダに移籍することになった。
レッドブル・ホンダへの移籍を知らされた瞬間についてアレクサンダー・アルボンは「もちろん、かなり興奮したけど、まったくナーバスにならなかったと言ったら嘘になるね」と語る。
「オーストラリアのヘルムート(マルコ/レッドブル モータースポーツアドバイザー)のオフィスから電話があった。来年や将来のプランについて話をすることになるだろうと思っていたけど、30分くらい話をした後、彼はその計画を僕に伝えた。まったくショックを受けなかったと言ったら嘘になる」
ヘルムート・マルコとの電話語、すぐに新しいボスとなるクリスチャン・ホーナーが電話でレッドブル・ホンダへの昇格を確認し、いくつかアドバイスを提供したという。
「彼は祝福してくれたし、僕たちはすべてがどのように進んでいくかについて話をした。そのあと、彼は僕に電話を切って、外部からのノイズを無視するように伝えてくれた。それは良いアドバイスだったね」とアレクサンダー・アルボンは語る。「そのあと、母親にニュースを伝えた。彼女はとても楽観的で、ずっとこうなること思っていたと言っていたね」
アレクサンダー・アルボンは、父親のナイジェル・アルボンのおかげで今の自分がいると考えている。彼の父ナイジェルは、Renault Clio Cup に参戦したあと、1990年代初頭にBTCC(英国ツーリングカー選手権)のインディペンデント・カップでRenault 19をドライブし、その後も2005~2007シーズンの3シーズンに渡り、Porsche Carrera Cup Asiaに参戦していた。
「5歳のときに父に初めてトラックに連れていってもらった。V10時代にシルバーストンに行った。物凄いノイズだったね。トラックに着いて、『これは何なんだろう?』と思ったのを覚えている。大好きだったし、夢中になった」
アレクサンダー・アルボンは8歳で初めてカートを受け取り、すぐに恋に落ちたと語る。
「放課後、毎日父にできるだけ運転させてほしいとねだっていた。僕たちが住んでいた場所の隣に空き地があって、彼はレンガをいくつか置いて8の字のトラックを作って、僕が走っているときにタイムを計ってくれた。そこが始まりだった」
F1が夏休みに入った直後にレッドブル・ホンダ移籍を知らされたアレクサンダー・アルボンは、新チームでの役割への準備に集中するために予定を変更しなければならなかった。
「夏休みはのんびりする予定だったんだ」とアレクサンダー・アルボンは冗談交じりに語る。
「友人や家族とイタリアに行ってリラックスするつもりだったけど、電話を受けてそれをキャンセルして、最初の一週間は自宅でとにかく起こっていることを飲み込んでいた。そのあと、トレーニングキャンプのためにドライバーでもある友人とポルトガルに行った。あんなにドライビングに時間を費やしたのにシーズン中にフィットネスレベルがわずかに低下するのは奇妙なことだ。それを元に戻せてよかったよ」
アレクサンダー・アルボンは、トロロッソ・ホンダでの時間は自分に良い土台を与えてくれたと語る。
「2つの際立った瞬間があった。1つ目は中国だった。僕の3回目のレースだったけど、FP3で大きなクラッシュを喫して、予選を逃してしまっいピットレーンからスタートしなければならなかった。10位でフィニッシュできたのは本当にうまく挽回できたと思う。2つ目はホッケンハイムだね。チームとして1台が表彰台を獲得し、僕は6位でフィニッシュした。レースでは3番目と4番目に走っていた。ウェットは初めてだったし、本当にエキサイティングだった。とてもクールだったし、ルイス(ハミルトン)と戦っていた。あまり意味はなかったけど、最終的に戦うことになったし、良い経験になった」
アレクサンダー・アルボンは、レッドブル・ホンダへの移籍は将来のために正しい方向性への一歩だと感じているが、浮足立ってはいないと語る。
「ファクトリーに行くと、雰囲気があるし、それを無視することはできない」とアレクサンダー・アルボンは語る。
「自分を証明し、このチームの一員になるチャンスだ。それについて考えるだけで笑顔になる。12ヶ月前、僕はF1のシートのために戦っていた。12月にトロロッソから電話があり、今僕はここにいる。私のアプローチは変わっていないし、まだF1の新しい環境に慣れているところだ。ゼロからスタートするわけではないけど、クルマをどのようなものを運転するか、チームがどのように仕事をしているかなど、すべてを学ぶ必要がある。トロロッソから持っていけるパーツはあるけど、他のパーツは新しいからね」
アレクサンダー・アルボンは、レッドブル・ホンダでマックス・フェルスタッペンという新しいチームメイトを迎えることになる。アルボンは経験豊富なフェルスタッペンから多くのことを学べると考えている。
「僕たちはかつてカートで互いに競い合っていた。競い合っていたのは1年間だけだったと思う。僕はその段階でカートの最終年だったし、僕たちは一年中戦っていた。マックスはテーブルに多くのものをもたらす。誰もが彼がどれだけ速いかは知っているけど、彼はそこに着くために一生懸命に頑張っている。チームへの彼のフィードバック、彼がスタッフとどのようにコミニュケーションをとっているかを聞くのは興味深いことだ。それはチームの仕組みを学ぶのにも役立つ。特にスパではたくさん聞いて観察していくつもりだ」
F1ベルギーGPは、アレクサンダー・アルボンが、レッドブル・ホンダ RB15を試す最初の機会になる。
「F1キャリアの早い段階でレースに勝てるマシンを運転する機会を得らえるドライバーは多くないし、レッドブルで走るのは素晴らしい機会だ。以前のマシンと比べてどのような感じか確かめたいと思っている」とアレクサンダー・アルボンは語る。
「スパのコースは大好きだ。コンディションは複雑になるかもしれない。でも、変な意味で僕はそれを望んでいる。再びドイツのようなレースになっても構わない。本当に赤ちゃんのようなステップになる。ブロックを組み立てて、仕事をしていくだけだ。そこから先のことに集中する必要がある。各セッションをきちんと行い、それが各レースで僕たちをどこへ導くのかを見ていくつもりだ」
アレクサンダー・アルボンは、今シーズンの残りのレースは学習曲線になると主張しつつも、彼の目にはまだ競争のきらめきが残っている。
「段階的なプロセスであることはわかっている。とにかく、FP1、FP2、FP3、予選だし、今年の残りもそんな感じになるだろう。すぐにパフォーマンスを発揮することはできないかもしれないけど・・・結果を出したいと思っている。集中しているし、後半戦に可能な限り強くなる準備はできている。僕はF1では新人だし、誰よりもそれをよくわっているので、可能な限り準備することが重要だ!」
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カテゴリー: F1 / アレクサンダー・アルボン / レッドブル・レーシング / ホンダF1