F1 アレクサンダー・アルボン トロロッソ・ホンダ
トロロッソ・ホンダのアレクサンダー・アルボンは、F1バルセロナテスト2日目の開始早々にスピンを喫したことで危うく“悪夢”のようなF1デビューになり兼ねなかったが、最終的に132周を走行して4番手タイムで終えられたことに満足していると語る。

新人のなかで一番にクラッシュを経験するという不名誉な記録を確保しそうだったアレクサンダー・アルボンだが、バルセロナテスト2日目に157周を走ったシャルル・ルクレールに次ぐ、ドライバーのなかで2番手となる132周を走破した。

トロロッソ・ホンダは、ブレンドン・ハートレーの後任としてアレクサンダー・アルボンを起用することを決定したが、契約が遅れたことにより、アブダビで開催されたポストシーズンテストで走行すすることができず、2月13日(水)のSTR14のシェイクダウンがF1マシンでの初走行となった。

スピンを喫したアレクサンダー・アルボンだが、前日にはグリッドで経験豊富なキミ・ライコネン((アルファロメオ・レーシング)がほぼ同じ場所でスピンを喫したことで少しは救われることになった。

アレクサンダー・アルボンは、F1テストデビューでのスピンは、非常に低い気温とまだF1マシンに不慣れであることを理由に挙げた。

「アウトラップでのスピンは以前にも経験しているけど、かなりおかしかったね。あまりそれについいては考えないようにしたよ」とアレクサンダー・アルボンはコメント。

「キミも同じようなスピンをしていたので安心したし、当然ながら、スピンした後の午前中のセッションは大喜びだった。最終的にはOKだった」

「気温が低くてゆっくり運転できないことが問題だった。あまりにゆっくり走るとタイヤが冷えすぎてします。予測できなかったし、まるで氷の上を運転しているようだった」

「路面温度が5度というのは素晴らしい経験とは言えないし、クルマのことをわかっていたいと、速くは走れない。スピンするのが怖いからね。でも、スピンしてしまった。自転車のようだったね」

ほろ苦いスタートからメンタルをリセットしたアレクサンダー・アルボンは、トロロッソ・ホンダ STR14で132周を走行してフェラーリのシャルル・ルクレールから1.054秒遅れとなる1分19秒301をマーク。前日にチームメイトのダニール・クビアトが記録したタイムを0.163秒上回った。

「午前中を終えてリズムを掴めたと思うし、問題のないスムーズな一日を過ごせた。何度かコースオフはあったけど、それはクルマに何ができるか限界を探っていたからだ。本当に良い一日だった。

実は、アレクサンダー・アルボンのコースデビューは、ピットレーンでニコ・ヒュルケンベルグとニアミス。危うく走行前から事故を起こすところだった。

「本当に見ていなかったし、出ていけという指示があってミラーを見たら、僕の後ろに大きな黄色いクルマがいたんだ」とアレクサンダー・アルボンはコメント。

「彼を少し抑えてしまったかもしれないけど、ダメージが何もないことを願ったよ」

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カテゴリー: F1 / アレクサンダー・アルボン / トロロッソ / ホンダF1