ウィリアムズ、トヨタとのエンジン契約解除を要請
ウィリアムズは、2010年にトヨタとのエンジン契約の解除を要請しており、来年どこのエンジンを搭載するべきかを評価しているという。

ウィリアムズは、2010年末までトヨタとのパートナー契約があるが、今シーズン末で契約を終わらせようという動きをみせている。

すでにウィリアムズは2010年に向けて複数の自動車メーカーと交渉をしているとみられ、新しいパートナーとしてはメルセデスの可能性があるが、ルノーが有力視されている。

チーム代表のフランク・ウィリアムズは、まもなくエンジンパートナーが決定するだろうと語っている。

「もうすぐだ。我々はマシンにそれを搭載する方法を見つけなければならない。そうだろ?」

ウィリアムズは、どこが有力候補であるかの明言は避けている。

「パドックはゴシップで一杯だ。明日はメルセデス・ベンツかもしれないし、次の日はフェラーリかもしれない」

トヨタはウィリアムズとの契約が早めに終わることについては“柔軟”であるとしており、ウィリアムズに対して財政的な負担はないとしている。

「少し複雑な状況だ」とトヨタのジョン・ハウエットは語る。

「原本ではウィリアムズに代わりのエンジンを探す権利を与えている。基本的に彼らは将来、自由にエンジンを得ることができる。新規参入の自動車メーカーかもしれない。我々は契約上、いかなる形であれウィリアムズに損害を与えることはないだろう」

「今年の始め、彼らは来年に及ぶ延長の合意にサインするよう我々に推し進め、我々は締結した。しかし、彼らは代わりの供給元を探している」

ルノーは来年カスタマー供給活動を続けるべく、現在のパートナーであるレッドブルとの良好な関係を延長するために懸命に推し進めているとみられている。

レッドブルはエンジンをメルセデス・ベンツに変更することを真剣に検討しているが、ルノーの努力により、再びルノーエンジンの継続へ傾いているとみられている。

レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、決定には時間がかかるだろうと述べている。

「まだ時間がかかるだろう。ルノーは我々のために素晴らしい仕事をしているし、素晴らしいサポートを示しているが、急いではいない」

ウィリアムズとトヨタの関係は、中嶋一貴のF1活動にも影響する。最近、トヨタがヤルノ・トゥルーリを放出するとの噂も浮上しており、両チームの2010年のドライバーが気になるところだ。

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カテゴリー: F1 / ウィリアムズ・レーシング / トヨタ