トロ・ロッソ STR7
トロ・ロッソのテクニカルディレクターを務めるジョルジオ・アスカネッリが、STR7の開発について語った。

「今年の規約変更でマシンデザインに大きな影響を及ぼすもののひとつは、ノーズを低くする必要があったことだ。これは、ドライバーを保護するため、モノコック側面に適用された貫通防止パネルに合わせてノーズの高さを調整するようにFIAによって提案された安全規約だ。現在のマシンのフロントエンドの形状は空力的には有利ではない」

「今年の規約変更でマシンデザインに大きな影響を及ぼすもののひとつは、ノーズを低くする必要があったことだ。これは、ドライバーを保護するため、モノコック側面に適用された貫通防止パネルに合わせてノーズの高さを調整するようにFIAによって提案された安全規約だ。現在のマシンのフロントエンドの形状は空力的には有利ではない。

「また、ドライバーをより保護するために貫通防止パネルを拡大するという規約変更とも戦わなければならなかった。今までよりも大きくなっている。ドライバーのためには良い動きだが、マシンのパフォーマンスに密接な関係のある動きだ」

「3つ目のポイントは、エキゾーストに関するものだ。現在の規約は、排気口をより影響しない位置へと再配置するよう求めている。事実上、リアホイールの直前のディフューザーの下に低くは排気を吹き付けることはできなくなっている。これにより、ボディーワークの新しい規約が決定になる前に、排気口の位置を2009年にあった高さまで移動させなければならなかった。この規約変更は、非常に高いエネルギーをもった気流が失わせ、マシンをかなり遅くする。もちろん、誰かがなにか特別に面白い方法を見つけ出さない限りはね! エキゾースト・ブロウンの規制は、昨年の約10%まで影響を効果的に減らすことにある」

「肉眼ではわからないことだが、FIAからのもうひとつの技術指令は、電子セットアップ面でエンジンにできることをかなり制限している。現在、それは厳重に監視されえちるので、そのエリアでライバルに対してアドバンテージを得るのはとても難しくなると思う」

「フロントウイングに関する変更も非常に大きい。かなり遅くにFIAの技術指令というカタチで発表されたものだ。フロントウイングのバイブレーションと過度のたわみに関するものであり、2012年にむけてFIAはフロントウイングの柔軟性を大幅に削減した。100kgの加重をかけられた際、20mmから10mmに動きが規制された。強度をさらに上げることは重量の増加を意味する。そのため、我々はマシンのノーズにかなりの重量を加えたが、それはマシンの重量配分に関する規約に対処する際に問題を含むかもしれない」

「大まかにSTR7のデザインを見れば、2011年のSTR6が良いコンセプトだったという事実からスタートすることができた。だが、それは低いエキゾーストで走らせることに適しておらず、高い方がよかった。そのため、規約がこの方向に変更されたことは論理的だったし、我々はそのアイデアと特性を膨らませて、2012年にむけて同じようなコンセプトを突き通した。冷却はマシン設計において常に重要な役割を果たすが、マシン後方をよりスリム化することを狙い、サイドポッドのアンダーカットをさらに深くした。簡単な面では、エンジンとギアボックス間の距離を大きくとり、シャシーを短くした。それによってマシンはより薄く、スリムになった」

「DRSの挙動の改善にも取り組んでいる。新しい世代のウイングはそれを狙っているし、マシンのデビューに間に合わせたい。ブレーキングシステムにも取り組んでいる。フロントとリアの両方で効果を改善させたい。理論上は非常に強力と思うし、ドライバーがそれについてどのおゆに言うか様子をみてみたい」

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カテゴリー: F1 / トロロッソ