マクラーレン・ホンダ F1ブラジルGP 予選
マクラーレン・ホンダは、F1ブラジルGPの予選で、ジェンソン・バトンが17番手、フェルナンド・アロンソはマシントラブルでタイムを記録できなかった。

ジェンソン・バトン (17番手)
「今回は難しい週末であり、マシンを操るのに苦労している。ただ、予選ではマシンがずいぶん良い動きをし始めた。今朝は空力バランスがあまり取れていなかったけど、午後の予選ではマシンをドライブする楽しみが格段に増した。また、マシンのセットアップはレース用になっている。ここではエネルギー供給が大きな問題となるため、実際のレースで、僕たちにどれだけの競争力があるかはまだわからない。明日、レースに臨んで、実際にどうなるのか見てよう」

「レースでは雨が降ることを願っている。雨が降れば、僕たちにもチャンスが生まれるので、それをものにできればと思っている。明日の決勝を楽しみにしている。少し話が変わるけど、今年は厳しいシーズンとなっているにもかかわらず、僕たちは皆さんから多大なサポートを頂いており、そのことに僕たち全員、そして僕自身も心を打たれている。『僕たちはファンの方々と一緒に戦っており、ともにこの苦境を乗り越えるつもりだ』とファンの皆さんに伝えたいと思う。最後に、パリで起きた恐ろしい惨事に巻き込まれた皆さんに対して、心からお悔やみ申し上げたい。僕たちがフランス国民を支援している旨を同国の皆さんが理解されていることを願っている。これは全世界にとって恐ろしい事件であり、世界中の人々に影響を与える。誰もが平和を望んでいる。どの国に住んでいるのかは関係なく、僕たち全員に影響を与える行為であり、それを止めさせなければなりない。僕たち全員が一丸となる必要があり、それがこの事件を乗り越える唯一の方法だ」

フェルナンド・アロンソ (20番手)
「今は試練の時だ。先日のメキシコGPには参加できず、ここブラジルでは予選に出場する機会を逃してしまったため、ある程度のフラストレーションが溜まっていることは確かだ。ただ、僕たちは状況を理解しており、来年また同じ過ちを繰り返さないためにも、自分達のすべてのミスから学び、物事を正しい方向にもっていく必要がある。自分達の弱点はすべて把握しつつあるし、今、僕たちが実施している対応は論理的かつ賢明な内容だ。ここブラジルだけでなく、次のアブダビも僕たちにとっては難しいレースになるけど、僕は今も楽観的な見方をしている。最後になるが、昨日、首都パリで恐ろしい惨事に見舞われたフランスおよびフランス国民の皆さんに対して、深い哀悼の意を示すとともに、心からの支援を表明する。衝撃的な事件だったけど、世界中の国々が一つになれること、そして一つにならなければならない状況で、スポーツが担う役割はあると固く信じている。それを示すためにも、明日、僕たちF1の関係者全員がすばらしいレースを展開できるよう願っている」

エリック・ブーリエ (マクラーレン・ホンダ レーシングディレクター)
「昨夜、パリで起こった非道な事件によってまだショックを受けているために、今日はF1がそれほど重要だとは思えない一日でした。そして、我々マクラーレン・ホンダには喜べるような材料がほとんどありませんでした。フェルナンドのマシンは、Q1でラップタイムの計測を始める前にストップしてしまいました。その原因となり、データでもその様子が確認されているパワーユニットの不具合については、今も調査中です。一方、ジェンソンはフェルナンドほどのトラブルはなく、彼自身も昨日に比べてマシンのバランスが改善したとは言っていたものの、マシンのパフォーマンス不足は否めず、17番手よりも良い予選結果を残すことはできない状況でした。ただ、心を乱されるような結果ではあるものの、落胆しているわけではありません。その理由は、我々のチームスピリットが非常にすばらしく、確固たるものであり、かつ力強いためです。チームのメンバーは驚くほど精力的に仕事をしてくれており、戦いに臨むたびに、そんな彼らを率いる立場にいられることを光栄に思います。その戦いでいつか勝利を収めることをここに誓います。また、繰り返しになりますが、昨日、『愛の街』と呼ばれるパリの街中で非道な暴力によって直接的な被害を受けた母国の人々に対して、お悔やみ申し上げるとともに、哀悼の意を表します。今日は、昨夜の事件と比べると、F1がそれほど重要だとは思えない一日でした」

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カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム / ホンダF1 / F1ブラジルGP