エマニュエル・ピロ マクラーレンF1アカデミーのチーフ職を辞任
ル・マン24時間レースで5度の優勝経験を持ち、元F1レーサーのエマニュエル・ピロが、マクラーレンF1チームの若手ドライバープログラムを管理する役割をわずか1年で退任した。

マクラーレンのドライバー育成プログラムは、カートレベルのドライバーをより適切にサポートし、F1へのステップアップを促進するために2023年の初めに全面的に見直された。

マクラーレンのインディカードライバーであるパト・オワードとF1リザーブの平川亮に加え、チームは2023年のFIA F3チャンピオンであるガブリエル・ボルトレット、F1アカデミードライバーのビアンカ・ブスタマンテ、アメリカのジュニアドライバーであるウーゴ・ウゴチュクウを採用し、イタリアの才能あるF4ドライバーであるブランド・バドエルと1年契約を結んだ。

元マクラーレンF1テストドライバーのピロは、2023年にセットアップに参加した後、プログラムの責任者を任されていたが、現在はソーシャルメディアを通じて離脱を発表した。

Autosportによると、ピロは1年契約で加入したが、マクラーレンが若手ドライバープログラムを社内に移し、新たに就任したF1ビジネス オペレーション ディレクターのステファニー・カーリンが指揮を執ることになったため、契約は延長されなかったという。

ロダン・カーリンF2とF1アカデミーのチーム代表を務めていたカーリンは、マクラーレンのシニアエンジニアのサポートを受けながら、マクラーレンのドライバープログラムを指揮する。

マクラーレン F1 平川亮

エマニュエル・ピロは「1年間のハードワークと満足感を経て、マクラーレンDDPを離れることになった」とコメント。

「F1チームと協力して、若くて才能があり勤勉なドライバーを将来のマクラーレンチャンピオンに育成するための体制を整えることができた」

「自分の能力の限りを尽くしてこの任務を遂行し、歴史に名を刻むことができると心から感じる若いスターをスカウトし、契約した」

「DDPを運営する社内リソースが私の道を歩み続け、ドライバー育成に必要な独自のサポートを提供し、彼らが代表する偉大なチーム全員のプロフェッショナリズムと経験を提供してプログラムの成長を支援してくれると信じている」

「私はモータースポーツ人生で学んだ教訓と犯した間違いを伝えることに全力を尽くしてきたが、今は一歩脇に置いて、私に与えられた機会に感謝しながら、このプログラムを自分の足で歩ませることにする」

「ガブリエル、ウーゴ、ビアンカ、パト、リョウ、ブランド、そしてすでにコラボレーションが始まっている将来のドライバーたちの幸運を祈っている」

「皆さんとライバルたちとともに、私が愛してやまないこのスポーツの未来は安泰です。私は今、新たな挑戦の準備ができている...」

火曜日、マクラーレンF1チームはまた、技術部門のさらなる再編を発表した。元フェラーリエンジニアのデビッド・サンチェスは、「ミスアライメント」を理由にわずか3か月で相互同意により退職した。元レッドブルの重鎮ロブ・マーシャルが現在チームのチーフデザイナーを務めている。

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カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム