小林可夢偉
小林可夢偉が、ザウバーC29の発表会で2010年シーズンへの意気込みを語った。

F1で初のフルシーズンを迎えるにあたり、どのような気持ちですか?
シーズンの初めからテストをするので、僕にとっては本当に新しいチャレンジだ。今シーズンはそれに備えるために十分な時間がある。去年の2レースはテストできなかったので本当に難しかったけど、今は多くのテストがあるし、シーズンの始めからマシンで作業することができる。ペドロ・デ・ラ・ロサには多くの経験があるので、今年僕たちが本当に良いレースができることを期待している。

シーズンの目標はなんですか?
コンスタントにポイントを獲ることが非常に重要だと思う。それが僕自身にとってもチームにとっても最も重要なことだ。まだ結果がないので話すのは難しいけど、僕たちにはそれができると思っている。

昨年の冬にトヨタが撤退した後、父親の寿司屋の仕事に戻ることは考えましたか?
いいや。もちろん、最後の2レースをする前は、結果があまり良くなかったので、日本に戻ることになるかもしれないと考えていた。でも、最後の2レースを終えて、全てが変わったと思う。今、ここには本当に良いチャンスがあると思う。ここで良い結果が出せれば、もう日本に戻る必要はなくなると思う。

GP2での昨年のドライビングとF1での今年のドライビングでの主な違いは何ですか?
去年のGP2は本当に・・・テストでのラップタイムは良かったし、良い結果が出せると思っていた。一度シーズンに入ったら、ずっと後方で回復しなかった。でも、今は同じ状況にあると思う。シーズンの始めだし、僕たちは今からテストを始める。良いテストができれば、レースでも良い結果を出せると思っている。かなり自信はある。

ペドロについてはどれくらい知っていますか?
あまり知らない。去年シーズン中盤に彼と会ったし、特にGPDAのミーティングで彼を知っている。もちろん、何度か会話もした。でも、長くチームメイトだったわけではないので、あまりよくは知らない。これからここで一緒になって、もう少し知っていくと思う。

昨シーズン、あなたのキャリアにとってあのような良いスタートを切ったあと、どのチームが空席を提供するために連絡してきましたか?
もちろん、いくつかのチームからあったけど、教えていいのかわからないよ! 知らせていいか彼らに聞いてみるよ! 僕はマネージャーではないので全てはわからないけど、ギリギリまでルノーとこことを考えていた。これが最後のチャンスだったし、最終的に僕たちはここに決めた。でも、他チームが真剣だったかはわからない。もちろん、もっと多くのチームからコンタクトはあった。

まだトヨタからサポートを受けていますか?
まだトヨタの若手ドライバー開発プログラムのTDPにいるけど、今はここにいるし、BMWザウバーと契約している。違うチームだし、あまりサポートは受けていない。TMGはマネジメイト会社のようなものだし、僕たちはBMWザウバーで働いている。

F1で大ブレイクをした今、あなたの目標はなんですか?
日本人で初めて優勝することが究極の目標だ。でも、現時点ではそれについて考えるにはあまりにかけ離れているし、今はテストに集中するだけだ。

ペドロ・デ・ラ・ロサは1997年にフォーミュラ・ニッポンでレースをしていました。彼に気付いていましたか? そのとき何歳でしたか?
ちょうどカートを始めたときだ。13年前にカートを初めて、今F1にいるなんて驚きだね。カートを始めたときはF1に到達できるとは考えていなかったし、はるか遠くのもののように思っていた。今、僕はここにいる。良いチャンスだし、ペドロとチームメイトになる。彼は多くの経験があるし、日本とF1を知っているので本当に素晴らしいよね。そのときはレースを知らなかったので、フォーミュラ・ニッポンをあまり見ていなかった。ただクルマを運転したかったんだ。

まだパリに拠点を置いていますか? スイスに引っ越す予定はありますか?
今はパリに住んでいる。でも、もうすぐ引っ越す予定だ。ここ数年、フランスのチームでドライブしていたのでパリに住んでいたけど、もうすぐザウバーの近くのどこかに引っ越そうかと思っている。

ジュニア・キャリアではちょっとしたやんちゃ者との評判がありますが、F1でもまだそうですか?
今はF1にいるし、よりプロフェッショナルなのでより集中する必要がある。

今シーズンはあなたのアグレッシグなレーシングスタイルを維持するつもりですか? それはあなたの自然なレーシングスタイルですか?
そうだね。僕にとって、なんら特別なものではない。単に僕のスタイルだ。続けるつもりだよ。もちろん、クラッシュせずにね。僕のスタイルだし、変えるつもりはない。

これまでミハエル・シューマッハとレースをすることになると考えましたか?
いいや、まったく。若いときもなかった。でも、ここ数カ月間、何人かの人がウェブサイトでシューマッハについて語っているのを見ていたし、今は本当にそうなった。かなり興奮しているよ。僕が若いとき、彼はワールドチャンピンだったからね。でも、今は同じステージにいるわけだし、僕にとっては本当に良いチャレンジだ。

彼は子供のことからアイドルでしたか?
それほどでもないね。

誰がアイドルでしたか?
誰もいないよ。カートを始めたときはF1を知らなかったからね。僕が運転したいことだけはわかっていたよ。

関連:
ザウバー、C29を発表 - 2010年1月31日
ザウバー C29 (主要諸元)

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カテゴリー: F1 / 小林可夢偉 / ザウバーF1チーム