F1 予選ルール 2016
2016年からF1には新しい予選フォーマットが導入される。

昨年までは、Q1とQ2のセッション終了時点でタイムが下位の5名が脱落し、10名のドライバーでポールポジションを決めるQ3が争われていた。

しかし、2016年からは各セッションの半分を経過した時点から90秒ごとにリアルタイムでドライバーの振るい落としが始まる。

Q1は16分間。開始7分の時点でもっと遅いタイムのドライバーが脱落。以降、90秒ごと(8分30秒、10分、11分30秒、13分、14分30秒)に最下位のドライバーがノックアウトとなり、Q1では7名が姿を消し、15名がQ2に進出する。

Q2は15分間。6分の時点で最下位ドライバーがノックアウトとなり、以降、セッションが終了するまで、再び90秒ごと(7分30秒、9分、10分30秒、12分、13分30秒)にその時点で最下位にいるドライバーがノックアウトされていく。Q2では7名が姿を消し、8名がQ3に進出する。

Q3は14分間。開始から5分後に最も遅いタイムのドライバーが脱落。以降、セッションが終了するまで、90秒ごと(6分30秒、8分、9分30秒、11分、12分30秒)にその時点で最下位にいるドライバーがノックアウトされていく。最後の90秒間は残った2名によるポールポジションをかけた一騎打ちとなる。

各セッションで赤旗が出された場合、時計はその時点で止められるが、再開時にも90秒のカウントはリセットされない。そのため、再開からその90秒間が終わるまでにアウトラップと計測ラップを走り切ることは時間的に不可能であり、赤旗が出た時点で最下位のドライバーは自動的に脱落が決まることになる。

これについてFIAのレーシングディレクターを務めるチャーリー・ホワイティングは「これまでは赤旗中断後にあらためてアタックすることもできたが、残念ながら新システムでは、最下位のドライバーには挽回のチャンスはない」とコメント。

「以前の予選セッションとの違いは、タイマーがゼロになる前に計測されたタイムだけが有効になることだ。途中でその90秒が経過した周回のタイムは、ノックアウトの判定の対象にならない。ただし、チェッカーフラッグが出た周にコース上にいたクルマは、フィニッシュラインを横切るまでタイムが計測される」

また、Q1で複数のドライバーがタイプを記録できなかった場合は、フリー走行3回目の順位によってノックアウトとなるドライバーが決まる。以降、Q2ではQ1のタイム、Q3ではQ2のタイムを参考に脱落するドライバーが決定する。

「予選が始まる時点でのドライバーの序列は、FP3でのベストタイム順になる。7分間を経過した段階で、タイムを出しているかどうかに関わらず、その序列の最下位にいる者が予選から除外される」

この予選フォーマットが初導入されるF1オーストラリアGPの予選は、このあと15時(現地時間17時)から行われる。

上記手順はイベントの公式出走資格を持つマシンが22台の場合のもの。24台ならばQ1とQ2で8台が除外され、26台ならばQ1とQ2で9台が除外され、以下同様に台数が減った場合も同じとする。必要に応じてセッション間のインターバルと除外はQ3に影響がないように調整される。

F1 予選

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カテゴリー: F1 / FIA(国際自動車連盟)