F1 2016 マレーシア 決勝
2016 F1 第16戦 マレーシアGPの決勝が2日(日)、セパン・インターナショナル・サーキットで行われた。

レースは1コーナーでセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)が接触リタイアする波乱の幕開け。その後、トップを走行していたルイス・ハミルトン(メルセデス)がエンジンブローでリタイアするドラマに満ちたレース展開となった。

優勝:ダニエル・リカルド (レッドブル)
「なんて一日だろう。ちょっと感傷的になっているし、圧倒されているよ! 飲み物を飲めるまで長かったね! 数週間前、僕たちは今年レースに勝つと言ったけど、正直、このサーキットで勝利を手にできるとは思っていなかった。たぶん、ここは優勝してシューイをするには最も汗をかくレースだけど、僕にとってはそれほど悪くない。僕のシューズで望んだ他の人にはちょっと申し訳ないけど、観客が僕を後押してしたんでね! 今日、僕たちには利用しなければならないチャンスがあったし、それを手放すようなことはしないと決意していた。マックスとは良いバトルができたし、彼は激しいレーサーだ。そして、それは僕たちに共通するものだ。僕たちは激しく、アグレッシブに戦った。僕たちが限界までプッシュしつつも、コース上でそれを保つことができることを示したと思う。僕たちはフェアでクリーンな戦いをしたし、二人ともそれを楽しんだと思う。タイヤは彼よりも少しくたびれていたけど、できるだけ長く彼を抑えるつもりだった。バーチャル・セーフティカーが入ったとき、僕たち二人が新しいタイヤにク関するためにピットに入ったし、それによって最終スティントがちょっと楽になった。今年はチームにとて物凄い前進の一年だ。僕たちは去年から1段上でスタートしたし、どんどん良くなり続けている。このサーキットで勝てるなんて本当に驚くべきことだ。これを実現してくれたチームに感謝したいし、今日という日にとても感謝している」

2位:マックス・フェルスタッペン (レッドブル)
「両方のドライバーが表彰台に上位2段に上がることはチームにとって素晴らしい結果だ。スタートには本当に満足できた。ようやく再びうまくやることができたし、ターン1に向っていた。そのあと、セバスチャンの動きによって妥協を強いられた。彼のニコとの接触を避けなければならなかったし、それによっていくつか順位を失った。僕が失ったタイムは、何度かのバーチャル・セーフティカーによって、最終的にレースの最後で犠牲となってしまったけど、それがレースだ。ハードコンパウンドを装着した後は前のドライバーを捕えていた。レース中のダニエルとのバトルは素晴らしかったし、本当に楽しかった。僕たちはお互いにリスペクトしているし、僕たちが多くのスペースを与えながら、それでもハードにしていたのがわかったと思う。DRSのアクティベーションゾーンに近づいたけど、僕のラバーの方がちょっと古かったし、オーバーヒートしていたので、レンジ内に入って、アタックすることができなかった。チームは、僕たちがクリーンでいる限りは自由にレースをしていいと伝えていたし、僕たちはそうした。無線でそれを聞けたのは本当に嬉しかったね。僕たちには今日勝つためのレースペースとスピードがあったと思うけど、チームにとっての完璧な1-2フィニッシュできたのでとても満足だ」

3位:ニコ・ロズベルグ (メルセデス)
「僕は勝つという意志とともにここに来たし、それはうまくくいかなかったので、満足しているとは言えない。1コーナーの後、先は真っ暗だった。僕のレースは終わったと思ったし、続けられるとは思わなかった。制御不能な4度のワールドチャンピオン魚雷が僕を攻撃してきたような気分だったよ! ピットにはかなりハードにヒットされたと伝えた。反撃できたのは幸運だった。でも、牙をむいて頑張ってみた。自分のやり方で戦って、その途中でいくつか素晴らしいバトルを本当に楽しんだし、表彰台に返り咲くことができて満足している。正直、最後尾からあそこに立てたことが信じられないよ! キミとの事故の後、ペナルティを科せられたことには驚いた。どこかの時点でそれをやらなければならなかったし、機会があったので、やってみた。創造性が必要だし、チャンスが来たら、それを掴まなければならない。アグレッシブな動きだったとは思うけど、正直、問題はなかったと思っている。僕たちはそのためにレースしているんだからね! でも、僕はこの判断を受け入れているし、幸運なことにフェラーリよりペースが良かったので、結果には影響しなかった。終盤は10秒以上のギャップを開くために全力を出しつつ、エンジンをセーブする必要があった。ルイスの問題があったので、僕たちは最後までエンジンを全開にしたくなかったんだ。ルイスにとってはタフな一日だったに違いない。僕のキャリアでも2014年のアブダビみたいに何度か経験があるので、こういう瞬間がどんなに厳しいかはわかっている。酷い感覚だけど、彼は強くなって戻ってくると確信している。彼はファイターだ。でも、それはレース毎にやっていくだけというアプローチに僕を引き戻してくれる。次に何が起こるかなんて決してわからない。考えを変えるつもりはない。次のレースは鈴鹿だ。クルマに戻り、また勝利できるよう頑張るつもりだ」

4位:キミ・ライコネン (フェラーリ)
「4位は僕たちが望んでいた結果ではないけど、残念ながら、今日はこれ以上は無理だった。全体的にクルマはそれほど悪くなかったし、ハンドリングもかなりOKだったけど、純粋にラップタイムがなかった。僕たちはスピードを逃しているし、前のクルマにチャレンジするチャンスはなかった。ロズベルグに抜かれたとき、咄嗟に彼を避けるために右に曲がらなければならなかった。彼が僕にぶつかってきそうなのはわかっていたし、たぶん僕たち二人がレースを終えていただろう。それによってリアのフロアがダメージを負ってしまったし、ニコはペナルティを科せられた。その後、彼との10秒のギャップをキープするために全力を尽くしたけど、残念ながら、もっと良い結果を出しぬは十分ではなかった。もちろん、僕たちはもっと上位を望んでいるけど、今は僕たちが得られるものを得なければならない。僕たちは改善していくし、車をもっと速くするためにプッシュし、他にチャレンジできるように頑張っていく」

5位:バルテリ・ボッタス (ウィリアムズ)
「僕たちにとって非常に良い一日だったと思う。僕たちは今日得られる全てを物にした。スタートは良かったし、計画していた戦略を働かせることができた。今日はフォース・インディアの前にいることが重要だった。僕たちは多くのポイントを獲得した。フェリペのテクニカルトラブルでポイントを失ったのは残念だけど、僕としてはレースに満足している。日本でもこれを繰り返したい」

6位:セルジオ・ペレス (フォース・インディア)
「今日は僕たちにとって堅実なレースだったけど、レース展開はちょっと不運だったと思う。スタートでは状況はとてもポジティブに見えた。良いスタートが切れたし、インサイドラインを貫いて、ターン1の後は3番手まで順位を上げていた。後ろにはとても速いクルマがいたし、タイヤを壊してしまうのであまりハードに戦っても無駄なことはわかっていた。僕のレースで鍵となったのは1回目のバーチャル・セーフティカーだった。ミディアムタイヤでスタートできた人たちに大きなアドバンテージを手渡してしまったし、ピットインしたときに順位を下げてしまった。6位を取り戻せたのは努力の成果だし、コンストラクターズ選手権で4位にフィニッシュするためには全てのポイントが重要であることをわかっているからね。今日は何も間違った判断はしなかったと思うけど、とにかく状況が僕たちに反して運んでしまい、他の人に手に渡ってしまった」

7位:フェルナンド・アロンソ (マクラーレン・ホンダ)
「今日は素晴らしいバトルもあり、僕たちにとって間違いなくとてもエキサイティングなレースだった。まさに最後尾からのスタートだったけど、僕たちはスタートで多くのポジションを取り戻した。1コーナーでの事故に巻き込まれなかったのは運がよかった。実際、自分のポジションには驚いた。多くのラップの後、僕はすでにポイント圏内に入っていたからね。その時点で僕たちは無線で戦略について議論をした。アグレッシブにいくか、もっと保守的にいくかをね。最終的に僕たちは攻めることに決め手、予選で残していた新品のオプションタイヤを全て使うことにした。最後のバーチャル・セーフティカーが僕に有利に働いたのは確かだ。最後の新品セットを使うことができたからね。今週末のペナルティの後、僕たちはいくつか運が必要だったけど、今日はそれを得ることができたね!」

8位:ニコ・ヒュルケンベルグ (メルセデス)
「レースの状況を考えれば、8位はまずまずの結果だ。かなりタフな午後だった。とても良いスタートを切れたけど、ターン1でロズベルグとベッテルの接触を避けなければならなかったし、それで2つ順位を落としてしまった。最初の2つのスティントではジェンソンの後ろで身動きが取れず、多くのタイムが犠牲になった。とにかく彼を抜くことができなかった。今日は僕たちのクルマにあったスピードでも、あれほど序盤にトラックポジションを失ってしまったことで、もっと上位でフィニッシュするのがとても難しくなってしまった。僕たちのレースの戦略は正しかったと思うけど、ここはオーバーテイクがとても難しいし、とにかく僕たちに有利には運ばなかった。全体的に2台がポイント圏内でフィニッシュできたので満足していいと思う。アドバンテージが少し増えたし、とても面白いシーズン終了に役立つはずだ」

9位:ジェンソン・バトン (マクラーレン・ホンダ)
「僕のレースはそれほど悪くはなかった。でも、バーチャル・セーフティカーはかなり不運だった。僕の後ろのクルマは3ストップだったし、僕は2ストッパーだった。ピットインした3周後にバーチャル・セーフティカーが入り、彼ら全員がフリーで僕に対して15秒のゲインを得ることができた。それを逃したのは残念だ。過去数レースで運は僕に味方してくれていなかった。実際、オープニングラップで数台に抜かれるまで、スタートでは僕は4番手まで順位を上げていた。今日は2ストッパーの方が良い戦略だったけど、バーチャル・セーフティカーが入ったときに、機能されるのはあまりに難しい。その時点で7位はいけると思っていた。最後の5レースではもう少し運が味方してくれることを願っている」

10位:ジョリオン・パーマー (ルノー)
「ポイント獲得だ。いい気分だね! 本当に嬉しいし、週全体が本当にポジティブだったと思う。レースは本当にスムーズだった。いつもこれくらいストレートなことを願っているよ! 週末ずっと強さを感じていたので、特に予選の内容には本当に落胆していたし、今日はレースがうまくいって、それを補うことができて嬉しいよ。クルマは必要なすべてを与えてくれたし、僕たちはタイヤをうまく取り扱って、チームは戦略面とピットストップで素晴らしい仕事をした。ちょっと気が休まったよ。ようやく全てがまとまってくれたし、10位という結果を出すことができたからね!」

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カテゴリー: F1 / F1ドライバー / F1マレーシアGP