角田裕毅 レッドブルF1との将来に冷静「メキシコまでに結果で示すだけ」
角田裕毅は、前戦シンガポールGPで苦戦したショートランを振り返り、今週末のアメリカGPに向けて課題克服に集中していると語った。

また、レッドブル・レーシングのセカンドカー問題がマシン起因との見方が強まる中で、メキシコGP後に将来が決まる可能性については「自分がコントロールできること」に集中し、走りで示す姿勢を強調した。

シンガポールGPの週末を振り返って

「シンガポールは特にショートランで苦戦したレースウイークでした。FP1からFP3まで赤旗があって、特にFP3ではショートランに集中する時間が限られ、少しロングラン寄りの作業になりました。その結果、自信を築くのが難しかったです」

「このRB21では、どのサーキットも新しい挑戦のように感じます。経験があっても新しいクルマでの感覚を積み上げていく必要がありますね。でも、その週末から学んだことは多いです。特にショートランの準備やアウトラップで改善すべき点が見つかりました」

「ショートランで思うように走れないのは難しい部分ですが、それも将来に向けて成長するための過程だと思っています。最近の2レースではその点を重点的に取り組んでいますし、ロングランのペースが安定してきたことで、気持ちの上でも余裕が生まれました。今はショートランにもっと集中できています」

アメリカGPではファステストラップも狙える?

「そうですね、ここCOTAでは過去にファステストラップを取ったこともあるし、すごく好きなサーキットです。プラクティスの時間は短いですが、自信を持って走れるコースなので前向きです。今はこのクルマをより理解し、ショートランとロングランの両方をしっかりまとめることに集中しています」

シンガポールではローダウンフォース仕様の旧フロントウイングを使っていましたが、新型を試す予定は?

「まだ試していませんが、ぜひ使ってみたいですね。見た目からしても、よりフロントの回頭性が上がるはずで、シンガポールの予選で自分に足りなかった部分を補ってくれると思います」

「どれほどの差があるかは数字ではわかりませんが、確実に自分が求めている方向性です。現状ではフロントのツールを使い切っている状態なので、回頭性を加えられるのは大きい。ただ、今あるものでベストを尽くすつもりです。まだまだ自分自身とクルマの両方で伸びしろがあると思うので、そこに集中しています」

将来に関わる重要な2戦(アメリカ/メキシコ)を前に、どのように臨みますか?

「自分自身に集中して努力を続けています。自信も徐々に築けていて、特にロングランの面でかなり大きく改善できましたし、今はショートランでも進歩していると思います」

「結局はすべてをまとめることが大事です。パフォーマンスを最大限に引き出して、毎戦ベストを尽くすこと。それがいちばん重要です」

「最終的な判断はチームが下すことなので、自分ができるのは走りで証明することだけです。自分がコントロールできるところに力を注いで、それ以外のことは考えすぎないようにしています。あとは結果で示すだけですね」

角田裕毅 レッドブル・レーシング

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カテゴリー: F1 / 角田裕毅 / レッドブル・レーシング / F1アメリカGP