角田裕毅 F1イタリアGP ローソン接触で「数ポイントどころではないダメージ」

角田裕毅はレース中にリアム・ローソン(レーシングブルズ)とルイス・ハミルトン(フェラーリ)の双方と接触し、特にローソンとのインシデントではマシンにダメージを負い、レースを大きく妨げられたと怒りをあらわにした。
「ローソンに気を取られて接触してしまい、かなり大きなダメージを負いました」と角田裕毅は振り返った。
「そのダメージは僕のペースを大きく落とさざるを得ないほどで、本当にフラストレーションがたまりましたし、正直僕にとっては全く不必要な出来事でした」
マシンのダメージの程度について問われると、角田裕毅は深刻さを強調した。
「具体的な数値はまだ聞いていませんが、数ポイントのダウンフォースが落ちたというレベルではなく、本当に大きなものでした」と説明したうえで、なぜローソンがそのようなアグレッシブな走りを仕掛けてきたのか疑問を投げかけた。
「僕は1周につき1秒ずつ詰めていて、彼は最後尾スタートでポイント争いをしていたわけではありません。ポイントを争っているならまだ理解できますが、たとえシスターチームであってもライバルですし、今の僕の立場を考えれば最も大きなライバルのひとつだと思っています。ただ、同時に超えてはいけないラインというものがあります。今回のはまさにそれでした。僕はポイントを争っていましたが、彼はそうではなかった。正直意味が分かりません」

続いて、フェラーリの7度の王者との小競り合いについても不満を示した。
「彼は僕を明らかに押し出しました。多分彼自身も1コーナーを曲がれていなかったんじゃないでしょうか。衝突を避けられたのは良かったですし、むしろ自分を褒めたいくらいです。彼はコーナーを曲がれずに僕に突っ込んできたので、逆に僕からその点を指摘したいくらいです」
一方で、ルイス・ハミルトンはこの件について「分からない、見ていなかった」とだけコメントした。
今季苦しい戦いが続く角田裕毅だが、モンツァでの週末からわずかながら前向きな要素も見いだした。
「簡単ではないですが、それでもやらなければいけません。厳しい状況ですが、予選のラップは少しずつ良くなっていますし、ポジティブな点もあります」
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