角田裕毅 レッドブルF1での苦労にローソン同情「あの環境は優しくない」

ローソンは2025年シーズンをマックス・フェルスタッペンのチームメイトとしてレッドブルでスタートしたが、わずか2戦で降格され、角田裕毅と入れ替わる形でレーシングブルズに戻された。
その後、ローソンは調子を立て直し、ここまで角田裕毅の7ポイント(オランダGP前)に対して20ポイントを獲得。直近4戦のうち3戦でポイントを獲得するなど、成長を裏付けている。
状況を振り返り、ローソンは角田裕毅が自分と同じような困難を味わっているのを見るのは辛いと語った。
「難しいよ。僕が振り返ってみると、僕がレッドブルにいたのは、行ったことのない2つのサーキットでの2戦だけだった。そして、もしかしたら僕は、適応する時間が与えられると考えたのはナイーブだったのかもしれないと思う」とローソンはSky Sports F1に語った。
「だから本当に厳しいんだ。あのポジションで苦しんでいるドライバーには確かに同情する。すごく厳しいスポーツだし、誰かがあの環境で苦しんでいる姿を見るのは決して気持ちのいいものじゃない」
レッドブルでの挫折を経ても、ローソンの夢は変わらない。F1ワールドチャンピオンになることだ。
「僕が5歳のときから抱いてきた夢は世界チャンピオンになることだった」とローソンは言う。「F1で勝つこと、このスポーツの頂点に到達すること、それが僕の夢であり、目標は最高の存在になることなんだ」
「それに向けて僕たちは全員努力している。そして、僕がそれをどこで実現するのかは、以前考えていたほど明確ではなくなっている」

その目標を追い続ける中で、ローソンはレッドブル内部で、特にフェルスタッペンによって設定されている基準の高さを実感したと語る。
彼は2023年のデビュー戦となったザントフォールトで、フェルスタッペンと初めて同じトラックを走ったときのことを思い出した。
「僕のF1初めての経験はここだった。雨が降っていて、マックスを先に行かせたんだ。彼が僕を抜いていったとき、出口でクルマを滑らせて縁石まで持っていったのを見た」
「彼がああしているのを見て、僕は『自分はあそこまで滑らせるのに全然慣れてない』と思った。そして次の周、同じようにやろうとしてスピンしてしまった」
レーシングブルズに戻った今、ローソンは毎週末マシンの力を最大限に引き出し、勢いを積み重ねることが鍵だと語る。
「週を重ねるごとに『これがうまくいったから、来週も同じことをしよう』ということを学んでいく。エンジニアとの関係についても学んでいくんだ」と彼は説明する。
「彼は僕がどういうコミュニケーションを好むかを理解してくれるし、それがどんどん良くなっていく。より快適になっていって、それを見つけ出すために費やす時間が少なくなる」
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