ランド・ノリス 「オスカー・ピアストリは将来F1ワールドチャンピオンになる」
ランド・ノリスは、マクラーレンの同僚オスカー・ピアストリについて「将来F1ワールドチャンピオンになる」と高く評価した。シーズン最終戦で王座を決めた直後のコメントで、ノリスは今季の激しいタイトル争いを振り返りながら、チームメイトの実力を称えている。

ピアストリは2025年シーズン、7勝を挙げて選手権争いを長くリードし、最終的にはランキング3位でシーズンを終えた。惜しくも初タイトルには届かなかったが、現王者ノリスはその戦いぶりを間近で見てきた立場から、将来の世界王者像を確信している。

ノリスは、F1アブダビGP決勝で3位に入り、自身初のドライバーズタイトルを獲得した。ヤス・マリーナ・サーキットでの最終戦を終え、ランキング2位のマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)に2ポイント差をつけて王座に就いた。

ノリスはこれでF1史上35人目のワールドチャンピオンとなった。一方、同僚のオスカー・ピアストリはランキング3位でシーズンを終え、ノリスから13ポイント差だった。ピアストリはシーズンの大半で選手権をリードし、勝利数もノリスと同じ7勝を挙げていた。

ピアストリはオランダGPでノリスがリタイアした後、一時は34ポイントのリードを築いたが、終盤に6戦連続で表彰台を逃したことが、初タイトルを逃す結果につながった。本人も「望んでいた結末ではなかった」と認めている。

それでもタイトル獲得直後のノリスは、ピアストリとフェルスタッペンの2人を真っ先に称え、特にチームメイトの将来を高く評価した。

「今年は、めちゃくちゃ速い2人がいて、正直かなり大変だった」とノリスは語った。

「オスカーは開幕戦からずっと、たぶん一番手強い相手になるだろうと分かっていたし、マックスはマックスだ。彼を決して軽視することはできない。」

「僕たちは彼を一度も見くびらなかったし、もしそうしていた人がいたなら、彼はその人たちが間違っていたことを証明した。4度のワールドチャンピオンであるマックスと戦えたことは光栄だった。」

「彼とああいうバトルをして、必ずしも毎回楽しかったわけじゃないけど、いくつかは本当に楽しめた。別のワールドチャンピオンと同じコース上で戦えること、そして将来ワールドチャンピオンになるオスカーとも戦えたことは特別だった。」

「そういう理由もあって、このシーズンは本当に楽しかった。彼らは多くの場面で僕の人生を地獄みたいにしたけど、実はそういう瞬間こそが、いちばん楽しめた部分でもあったんだ。」

マクラーレンにとっては、ノリスの初タイトルとともに、ピアストリという次なる王者候補の存在感が改めて際立つシーズンとなった。ノリスの言葉どおり、ピアストリが近い将来に世界王者の座に就く日が来ても不思議ではない。

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カテゴリー: F1 / ランド・ノリス / マクラーレンF1チーム / オスカー・ピアストリ