角田裕毅 レッドブルF1が後任としてアレックス・ダン獲得を検討との報道

しかし、ラッセルやアントネッリ、ハジャー、ローソンと異なり、角田裕毅が新たな契約を獲得できる可能性は低いと見られている。
3月にレーシングブルズからレッドブルに昇格して以降、角田裕毅はわずか7ポイントしか獲得しておらず、直近7戦では一度もポイントを得られていない。
レッドブルは2025年シーズン終了まで角田裕毅に改善の機会を与える方針だが、実質的には残留へのカウントダウンが始まっている。モータースポーツ顧問ヘルムート・マルコは、2026年にフェルスタッペンのチームメイトとして角田裕毅に代わりハジャーを起用すべきだと示唆している。
レッドブルが注目する新たな候補はマクラーレン・ジュニアのアレックス・ダン
角田裕毅の後任最有力は20歳のフランス人、アイザック・ハジャーだが、レッドブルは別の選択肢も模索している。それは、アービッド・リンドブラッドをレーシングブルズではなく直接レッドブルに昇格させるプラン、さらにもう一つ、マクラーレン・ジュニアのアレックス・ダンに関心を寄せているという報道だ。
19歳のダンはF1未経験ながら、F2での好成績でレッドブルの目に留まった“ワイルドカード”候補だ。ただし2026年から新レギュレーションが導入される状況で、ルーキーを起用するのは「極めて疑わしい」ともされている。だが、ハジャーが十分に準備できていないと判断される場合や、ローソンに再チャンスを与えない場合には、ダンが起用される可能性も「外れ値ながら存在する」とされる。

アレックス・ダン、ガブリエル・ボルトレトに続く“移籍F1デビュー”の可能性
もしレッドブルがダンを起用すれば、マクラーレン・ジュニアから他チーム経由でF1に昇格する2年連続のケースとなる。2025年にはガブリエル・ボルトレトがマクラーレンを離れ、アウディとの契約でザウバーからデビューしている。
マクラーレンはランド・ノリス(2028年まで)とオスカー・ピアストリ(2030年まで)を長期契約で縛っており、若手にシートの余地がない。そのため、ダンも将来を見据えて移籍を検討する可能性がある。さらに、新規参入チームのキャデラックもダンに関心を示している。
F2での成績とF1初体験でのインパクト
ダンはF2選手権でランキング5位につけており、首位レオナルド・フォルナローリとの差は30ポイント。ここまでバーレーンとイモラでのフィーチャーレース勝利、サウジアラビア(3位)、スペイン、イギリス、ハンガリー(2位)でのスプリント表彰台を獲得している。さらに、モナコとベルギーでポールポジションを記録している。
また、オーストリアGPではランド・ノリスに代わってFP1に出走し、オスカー・ピアストリのタイムにわずか0.069秒差まで迫った。この走りに元レッドブルドライバーのデイビッド・クルサードも「本物だ」と評価し、「エキサイティングな逸材」と評している。
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