角田裕毅には入る? レッドブルF1が夏休み前の2戦でアップグレード投入

ミルトンキーンズを拠点とするレッドブルは、8月の2週間にわたるF1夏季休暇を前に、スパとハンガロリンクの2連戦でパフォーマンスを引き上げるべくアップデートを計画している。
近年急速に勢力を伸ばすマクラーレンに対抗するためにも、このアップグレードは重要な役割を果たす可能性がある。フェルスタッペンは直近のF1イギリスGP予選で驚異的なラップを披露しポールポジションを獲得したが、決勝ではマクラーレン勢に約35秒の差をつけられている。
特に今季のフェルスタッペンは、金曜プラクティス後にRB21への不満を漏らすことが多く、土曜の予選前に大幅なセットアップ変更を強いられる展開が常態化している。
次戦のスパ・フランコルシャンはフェルスタッペンが得意とするサーキットであり、マルコも好相性を期待している。
「次はスプリント形式のベルギーGP、そしてハンガリーGPが控えている」とマルコはSpeedweekコラムで語った。
「スパ・フランコルシャンのサーキットは我々のマシンに合っているはずだ。特に天候が変わりやすい傾向にある点が追い風になる。我々は楽観的に捉えている」
なお、ベルギーGPはローレン・メキースがレッドブルのチーム代表として初めて指揮を執る週末となるが、マルコは一方でハンガリーGPには慎重な見方を示した。
「ハンガリーは我々にとって少々厄介なサーキットになる可能性がある。レイアウトの特性や、通常非常に高温になる点がその理由だ」
それでもマルコは両グランプリに新しいパーツが投入されることを強調し、「これらがポジティブな効果をもたらすことを期待している」と締めくくった。

このアップグレードが角田裕毅にも等しく与えられるかはまだ不明だ。イギリスGPでは、マックス・フェルスタッペンの仕様よりも2段階遅れていたことが明らかになっていた。
しかしながら、角田裕毅は次戦スパ・フランコルシャンでの新パーツ投入に前向きな姿勢を見せている。
「少なくとも来週末にはアップグレードを入れてもらえる予定です。今のパッケージだとマックスと比べて2段階ぐらい遅れていると思いますし、次のレースでは確実に助けになると思います」と角田裕毅はGPblogなどに語った。
「ただ、次はスプリント週末なので、対応できるのはフリー走行の時間だけですが、そこでしっかり合わせ込めるように全力を尽くします」
角田裕毅は混乱のレース展開のなか15位でフィニッシュ。ポジティブな要素があったか尋ねられると、予選内容に手応えがあったと語った。
「正直に言えば、エンジンのトラブルがなければ今回はQ3に進めていたと思います」
また、パッケージ面での不利がパフォーマンスに影響していることも強調し、こう続けた。
「さきほども言いましたが、全体のパッケージでマックスより2段階ぐらい遅れているなかで、Q2の差がコンマ4秒だったというのはかなり良かったと思っています。少なくともショートランではいい方向に進んでいますし、その点には満足しています。あとはロングランの方をしっかり見直していきたいと思います」
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