角田裕毅 シューベルト製ヘルメットを着用 F1からアライが消える
角田裕毅は、F1オーストリアGP初日のフリー走行でシューベルト製のヘルメットを着用した。これにより、F1からアライユーザーが姿を消すこととなった。

角田裕毅はF1キャリアを通じてアライ製ヘルメットを使用してきた。2025年シーズン開幕時には、アルピーヌのジャック・ドゥーハンもアライを使用していたが、シート喪失により角田裕毅が唯一のアライユーザーとなっていた。

しかし、F1オーストリアGPの初日、角田裕毅はシューベルト製のヘルメットを着用して走行した。

現代F1では、ヘルメットもマシンの空力設計の一部として重要な役割を担っている。コンマ1秒で順位が大きく変動する現状において、ヘルメットの形状がパフォーマンスに影響を与えることは疑いようがない。

かつてはレッドブル・レーシングのF1マシンがアライを前提に設計されていたとされるが、2019年にマックス・フェルスタッペンがシューベルトに変更したことで、以降の設計もシューベルトに合わせたものになったと見られる。セルジオ・ペレスもレッドブル移籍時にアライからシューベルトへと変更していた。

今回の角田裕毅によるメーカー変更が恒久的なものかは不明だが、少なくともオーストリアGP初日にアライ製ヘルメットを使用していたドライバーはひとりもいなかった。

なお、2025年のF1グリッドでは、全体の75%にあたる15名がベル製のヘルメットを着用している。

角田裕毅 レッドブル F1 オーストリアグランプリ

オーストリアGP初日のフリー走行を終えた角田裕毅は、FP1で17番手(1分06秒262)に沈んだものの、午後のFP2では7番手(1分05秒292)に浮上し、大きく挽回した。マシンバランスやブレーキに不満を口にしていた角田裕毅だったが、セッションを重ねるごとにフィーリングを取り戻していった様子がうかがえる。

「FP1からFP2にかけて、すべてが良い方向に進んでくれました」と角田裕毅は手応えを語った。

「まだ足りないところもあるんですが、ポジティブな部分も見えてきたので、この流れを明日につなげていきたいです。クルマに対する自信もありますし、こういう高速で攻めていくようなサーキットは自分に合っています」

FP2のパフォーマンスには満足しているようで、「FP2のクルマのフィーリングはかなり良かったです。自分に必要なのはまさにこれで、これ以上は求めません」とコメント。

「このクルマについてはまだ学んでいる段階ですが、週末の重要なセッションに向けてしっかりビルドアップしていく必要があります。今のところいいアプローチができているので、あとは明日に向けて全部まとめるだけです」

初日を経て明るい兆しを見せた角田裕毅。土曜のFP3と予選でのさらなる躍進に期待がかかる。

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カテゴリー: F1 / 角田裕毅 / レッドブル・レーシング / ヘルメット / F1オーストリアGP