角田裕毅 レッドブルF1初ポイントをホーナーが評価「堅実な週末を過ごした」 / F1バーレーンGP
レッドブルのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、角田裕毅がF1バーレーンGPで9位に入り、レッドブル・レーシングに2ポイントをもたらしたことを称賛した。

今シーズン、レッドブルが両方のマシンでポイントを獲得したのはこれが初めてであり、これは祝うべきことではあるものの、レッドブルの全体的なパフォーマンスはそうではなかった。マックス・フェルスタッペンはハードコンパウンドタイヤに苦しみ、ピットレーンでも問題が発生し、どちらのマシンも上位を走るペースはなかった。

しかし、ダメージを最小限に抑えるという観点では、6位と9位という結果は、総合的に見れば、もっと悪い結果もあり得た。ホーナーは、10番手スタートの角田裕毅のパフォーマンスについて、レース後に次のように振り返っている。

「角田裕毅は、実際、非常に堅実な週末を過ごしたと思う」とホーナーは語った。

「予選でトップ10に入り、今日はポイント圏内でフィニッシュした。彼はバーレーンで非常に素晴らしい走りを見せた」とホーナーはグランプリ後にメディアに語った。

「彼はチームメイトから12秒か14秒しか離されていなかったし、今日の裕毅のレースは実際、妥当だったと思う」

角田裕毅 レッドブル F1レッドブルはバーレーンでピットに複数の問題を抱えており、その原因究明に取り組んでいる。

レース中、角田裕毅はハードコンパウンドタイヤを避けることができたが、フェルスタッペンはセカンドスティントでC1ラバーを履くことを余儀なくされ、その結果、最後尾まで順位を下げることとなった。

しかし、レッドブルのトラフィックライトシステムがホイール交換完了後に「ゴー」の信号を出さなかったため、どちらのドライバーも最初のピットストップが遅かったことで助けられることはなかった。

「最初のピットストップでマックスが戻ってきたとき、ライトが何も反応しなかった。もちろん、我々が期待していたのはとてもシンプルなシステムだ。技術者のひとりがボタンを十分に強く押していなかった。次のピットストップは1分以内に行われ、また同じことが起こった。その時点で、我々はシステムのマニュアルオーバーライドを行い、チーフメカニックがマシンをリリースした」とホーナーは説明した。

「調査する必要があると思う。ガントリーに、ある意味で配線や電気系統の問題があったと聞いたが、それは確かに見たことがないものだった」

「ドライバーたちはトラフィックライトに従っているし、実際のストップはかなり良かった。2秒間のストップがあったが、その後ドライバーたちは信号待ちをしていた。そして、当然ながら信号は消えなかった...。よく調べてみるつもりだ」

ピットレーンでの問題、タイヤの問題、そしてレース中ずっとブレーキの問題を訴えていたフェルスタッペンのことを考えれば、レッドブルにとってはもっと悪い結果になっていた可能性もあった。しかし、マクラーレンとメルセデスがバーレーンで大健闘したことは事実であり、選手権争いはさらに厳しくなっている。

「レースのスタートから、何もかもがうまくいかなかった」とクリスチャン・ホーナーは付け加えた。

「我々は今週末、2つの問題に苦しめられた。1つはブレーキの問題、そして2つ目は単純なアンバランスだ。そして、それらを抱えていると、タイヤのデグラデーションなど、すべてが悪化する」

「それに加えて、ピットガントリーのワイヤリングの問題と思われる、トラフィックライトに問題を引き起こした恐ろしい一日だった。 そう、全体的には6位でフィニッシュし、ランド(・ノリス)とのポイント差を8ポイントに抑えた。我々が直面した課題を考慮すれば、これは素晴らしい結果だ...」

レッドブルは、マシンと技術的な問題を解決する時間がほとんどない。バーレーンからわずか数日後にサウジアラビアグランプリが控えているのだ。しかし、マクラーレンがチーム選手権で80ポイントもの大差をつけて首位を独走しているため、ジェッダでは大きな結果を残す必要がある。

「チームはマシンの開発に全力を注いでおり、今後数レースで、今回明らかになった問題に対処するアップデートが導入されることを期待している。このレースでは、我々が抱えるいくつかの問題が明らかになった。それらを迅速に解決する必要がある。問題点については理解しているが、解決策の導入にはもう少し時間がかかるだろう」

「我々には、過去数シーズンで世界屈指のレースカーをいくつか生み出してきた強力な技術チームがいる。だから、状況を好転させることができると確信している。チームとして、5日後にジェッダで再びレースを行う際に、何が可能かを分析し、整理することに集中している」

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / 角田裕毅 / レッドブル・レーシング / F1バーレーンGP