角田裕毅 F1ベルギーGP決勝13位「悔しいけどいくつか収穫もあった」
2025年F1ベルギーGP決勝で角田裕毅は、序盤ポイント圏内を走行しながらもピット戦略の誤りによりポジションを大きく落とし、最終的に13位でフィニッシュした。本人はレース後、「フラストレーションが溜まる展開だった」と語ったが、次戦への意欲も見せた。

角田裕毅は雨上がりのスリッピーな路面の中で安定したペースを刻み、序盤はトップ10圏内をキープしていた。

しかしインターミディエイトからスリックタイヤへ切り替えるタイミングで、チームからのピットイン指示が遅れ、ピットレーン入口を通過した後に無線が入ったという。

「今日はちょっとしたローラーコースターのような展開でした。最後のコーナーでピットに呼ばれたけど、すでにピットエントリーを通り過ぎていたので入れなかったんです。それは不運でした」と角田裕毅は語る。

その後、ポジションを挽回すべく前を走るピエール・ガスリーに迫ったが、DRSが使えずストレートスピードも不足していたことでオーバーテイクには至らなかった。

「全体的にフラストレーションが溜まるレースでしたし、ポイントを逃したのは悔しいです。ただ、いくつか収穫もあったと思うので、気持ちを切り替えて来週のハンガリーに向けて準備します」

角田裕毅(レッドブル・レーシング) ベルギーGP F1 ベルギーグランプリ角田裕毅、チームのピットイン指示遅れでポイント圏外に沈む

レッドブル・レーシングのチーム代表ローラン・メキースも、角田の戦略ミスについてチーム側の責任を認めた。

「今日はウェットでの走行がほとんどなかったことで、我々にとっては難しい展開だった。予選前にウェットを見越してダウンフォースを増やしたが、結局レースはほとんどドライだった。角田については、マックスと同じ周にピットさせるつもりで、クルーも準備していた。ただ、呼びかけが遅れた。我々のミスだ」

「スリックへの切り替えで1周の差は大きく、それで彼はポジションを失い、ポイント争いから外れることになった。だがポジティブな点として、今回のアップグレードによって明確にパフォーマンスが向上した感触はある。課題がすべて解決したわけではないが、確実に前進している」

メキースはまた、レースチームに帯同して初めて迎えた週末についても手応えを語った。

「2週間ファクトリーにいて多くのスタッフと顔を合わせてきたが、今回初めてレースチームとともに現場で仕事ができた。すべてが非常に高いレベルで行われており、非常にタイトで強いグループと一緒に戦っていると感じた。次のブダペストは今回と全く異なる特性のサーキットなので、何を持ち込めるか楽しみにしている」

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カテゴリー: F1 / 角田裕毅 / レッドブル・レーシング / F1ベルギーGP