角田裕毅 F1オーストリアGP展望「アップグレード不発の答えは出てない」
角田裕毅が、2024年F1第11戦オーストリアGPの木曜記者会見に出席して、週末にむけての展望を語った。

RB F1チームは、先週末のバルセロナで大規模なアップグレードを投入したが、角田裕毅とダニエル・リカルドはマシンの感触に満足しているにも関わらず、それが結果に反映されないという奇妙な状況に陥った。

RBのCEOであるビーター・バイエルは、シミュレーターでの数値がアップグレードパッケージのセットアップのスウィートスポットを「騙している可能性がある」と述べ、今週末も原因を解明することに取り組んでいると語っている。

その件について質問された角田裕毅は「今週中に明確な説明ができればいいんですけどね。当然チームはその問題を懸命に掘り下げています」とコメント。

「レース後のデータでは、まだ僕たちが見たかったものが見えていますが、どういうわけかパフォーマンスが良くありませんでした。いくつか原因がありそうですが、明確な答えはまだ出ていません」

「それは僕たちにとってもちょっとしたミステリーで、セットアップ面でもっとうまくやれたはずのことがいくつかあるのは明らかです。でも、以前のレースと比較して、なぜあれほど多くのロスがあったのか、まだ説明がつきません」

F1オーストリアGPはスプリントフォーマットで開催されるため、フリープラクティスは60分間しかない。それでもRBは、新旧スペックのバック・トゥ・バック テストを含め、2台のマシンでパーツの評価を予定している。

「スプリント予選レースがあることはわかっていますけど、チームとして全車テストすることは確実です」と角田裕毅はコメント。

「クルマを比較しながら、できるだけ早く答えを知りたいです。古いとか新しいとか、そういうことではないんです」

「今週も新しいパーツをいくつか投入しています。そのどれもが混在していますが、今週末には完成するはずです。何が原因だったのか、そして今後どのような方向に進むべきなのか、答えはわかっています。

角田裕毅 オーストリアグランプリ

2023年、レッドブルリンクで開催されたF1イベントは、1000件を超える“トラックリミット”違反、ペナルティの嵐、レース後の結果遅延や抗議などにより、茶番劇と化した。

F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)とトラックオーナーのレッドブルは、トラックリミットの混乱への対策として、最大のトラブルスポットであるターン9とターン10の縁石の反対側に、一時的なグラベルストリップが追加した。

この変更について角田裕毅は「良い変更ですが、モンツァの2番目のシケインのように、砂利がレーストラックに入ってきてパンクの可能性が高くなるようなことがなければいいんですけど…それだけですかね。でも、うまくいくことを願っています」とコメント。

また、パンクだけの問題か、先行車がコースオフして砂利が舞うことで気が散ることはないか、またグリップの変化など、グラベルについてさらに詳しく説明を求められた角田裕毅は「特に予選では。誰かが砂利の上を走ったり、砂利がコースに入ってきたりすると、次のコーナーで確実に影響が出ますし、最終コーナーは依然として高速コーナーなので、リアグリップがしっかりしている必要があります。だから、そこが唯一の懸念点だと思います」とコメント。

「また、砂利がフロアにダメージを与える可能性もあります。モンツァとこことではスピードがかなり違うので、そんなことは起こらないかもしれませんが、もしそうなったら、あのグラベルを避けるのはかなり難しいですね」

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カテゴリー: F1 / 角田裕毅 / F1オーストリアGP / ビザ・キャッシュアップRB