角田裕毅、F1シンガポールGPは「自信が重要な“本物”のストリートコース」
角田裕毅が、2023年F1第16戦シンガポールGPへの意気込みを語った。

モンツァではフォーメーションラップ中のエンジン故障によってスタートを切ることなくレースを終えた角田裕毅。その後、ベネチアでのスクーデリア・アルファタウリのドキュメンタリー映画のプレミア上映会、ノルドシュライフェ(ニュルブルクリンク北コース)でのレッドブルのイベントへの参加など、多忙がスケジュールをこなしてきた。

シンガポール市街地コースは、すべて公道のなかに設置されたストリートサーキットであり、今年は再開発工事によってレイアウトが変更となるため、予選までに多くの周回を重ねることが重要だと角田裕毅は語る。

「モンツァはうまくいきませんでしたが、レースデイまでは良いペースを示していましたし、ここ数戦での進歩を示すことができたというポジティブな面もありました」と角田裕毅は語った。

「それ以来、とても忙しいスケジュールをこなしています。まず、僕たちのチームと、それが長年にわたってどのように進化してきたかを描いた映画『Whatever it Takes』のプレミア上映のためにベネチアへの移動しました。ベネチアへの旅は僕にとって2度目で、とてもユニークな場所でした。映画はとても興味深く、あまり知らなかった舞台裏を見ることができました。チームがどのように変化してきたか、そして、それに関わる情熱が紹介されています。いいドキュメンタリーでした!」

「そのあと、ニュルブルクリンクのノルドシュライフェ・サーキットで開催されたレッドブルのイベントに参加するためにドイツに向かいましたそのイベントではセバスチャン・ベッテルがレッドブル・レーシングの往年のマシンを運転しました。僕はホンダのNSX GT3マシンを運転しましたが、このタイプのレースカーに乗るのは初めてだったし、このトラックも初めてだったので、すべてが新鮮でした! ブラインドコーナーやクレスト(頂上)がたくさんあって、平坦なのかそうでないのかわからないような、とてもチャレンジングなコースでした。実際に昔のF1マシンでレースをするのはどんな感じだったのか想像もつかきません」

「これからアジアに向かい、シンガポールのストリートサーキットでダブルヘッダーが始まります。トラックを走るのは楽しいですし、昨年はスタート時にトラックが濡れていて、終盤までスリックタイヤを使うことができないトリッキ―なコンディションのなかでQ3に進むことができました」

「ストリートサーキットと言えば、シンガポールはどこも公道なので“本物”のストリートトラックで、路面コンディションは年ごと、セッションごとに常に変化します。徐々に調子を上げて、できるだけ多くの周回を重ね、マシンに自信をつけなければなりません。FP1ではトラックコンディションを見極め、マシンがトラックに合っているかを確認するために挙動を把握することが重要です。予選までに100%の状態にするために、そこから組み立てていきます」

「今年はトラックが少し変更され、特にセクター3ではいくつかのコーナーがカットされており、より多くのオーバーテイクのチャンスが提供してくれると思います」

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / 角田裕毅 / F1シンガポールGP / スクーデリア・アルファタウリ