カーリン代表 「角田裕毅は本物。ミック・シューマッハよりも速い」とF1デビューに太鼓判
角田裕毅が所属するカーリンのチーム代表であるトレバー・カーリンは、ミック・シューマッハが2021年にアルファロメオでF1デビューを果たすのは当然だと考えているが、スピードで言えば、角田裕毅の方が速いと語る。

インディカー同様に様々なジュニアチームを展開するトレバー・カーリンは、ホンダが支援する角田裕毅は、20年前に同チームで走った2回のインディ500ウィナーである佐藤琢磨以来、日本人として最高の将来性があるドライバーだと語る。

トレバー・カーリンは、角田裕毅がF1という次のステップを果たすことを期待していると語る。

「ミックがアルファロメオで当確なのは確実だ。私としては角田裕毅はアルファタウリで当確だと言える」とかつてセバスチャン・ベッテルやニコ・ロズベルグといったF1ワールドチャンピオンを輩出したトレバー・カーリンは Reuters に語った。

「裕毅は最速のドライバーだと思う。とにかく彼はDNFとインシデントが多すぎたし、実際にそれがチャンピオンシップを本当に犠牲にしている」

7回のF1ワールドチャンピオンであるミハエル・シューマッハの息子ミック・シューマッハは、実際には悪天候によって実現しなかったが、先週末ニュルブクリンクで開催されたF1アイフェルGPのフリー走行1回目にノミネートされたことで注目を集めた。

20歳の角田裕毅は、残り4レースでポイントリーダーのミック・シューマッハに44ポイント差のランキング3位につけている。

角田裕毅がF1スーパーライセンスを獲得するにはランキング4位以上でフィニッシュする必要があるが、F1スーパーライセンス取得だけでなく、ランキング面でも将来のライバルに勝てる実力があることを示す必要がある。

アルファタウリは、レッドブルが所有し、ホンダのF1エンジンを搭載しているが、ホンダは2021年シーズン限りでF1から撤退する。だが、レッドブルのジュニアドライバーにとってはそれほど悪い状況ではないかもしれない。

トレバー・カーリングは「レッドブルはホンダのF1エンジンを使い続けることも想像できる。呼び方は違うものになるかもしれないがね」とし、角田裕毅はアルファタウリにとって“頭を悩ます必要のない”ドライバーだと感じていると語る。

「彼は本物だ。彼は非常に素早く学んでいる」と佐藤琢磨が2002年にジョーダンでF1デビューする前に2000年と2001年にイギリスF3で佐藤琢磨を走らせたトレバー・カーリンは付け加えた。

「実際、彼はやって来てすぐに戦いを挑むことができている初めてのドライバーだ。彼はタイトルを争うルーキーだ。そんなことは日本人ドライバーには長い間起こっていなかった」

アルファタウリ・ホンダF1の現在のドライバーは、F1イタリアGPで衝撃的な優勝を果たしたフランス人のピエール・ガスリーとロシア人のダニール・クビアトだ。イタリアを拠点とするアルファタウリはまだ2021年のラインナップを発表していない。

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カテゴリー: F1 / 角田裕毅 / ホンダF1 / スクーデリア・アルファタウリ