ウィリアムズF1がFW48の空力開発を終了 2027年型へ開発シフト

チーム代表のジェームズ・ボウルズによると、現行FW48の空力開発は事実上完了しており、エンジニアリングリソースの大部分は次世代マシンへ振り向けられているという。
一方で、カルロス・サインツJr.とアレクサンダー・アルボンが今季残りを戦うFW48への改良が打ち切られるわけではない。軽量化パーツの投入は引き続き行われ、シーズン終盤までパフォーマンス向上を目指す方針だ。
期待を下回った2026年シーズン序盤
ウィリアムズは2026年シーズン開幕前、コンストラクターズランキング5位圏内の維持と上位勢への接近を目標に掲げていた。しかし実際には期待した成果を得られず、シーズン序盤から苦戦を強いられている。
ボウルズは現在の状況について率直に失望を認めた。
「進歩には満足しているが、シーズン序盤の段階で僕たちは望んでいた位置にはいなかった。冬の間に後退し過ぎてしまった」
それでも、現在のウィリアムズには問題を素早く修正する能力が備わっていると強調する。
「嬉しいのは、ウィリアムズが変わったことを外部からも見てもらえている点だ。もし4年前と同じ状況だったら、最後尾に沈んだまま抜け出せなかっただろう」
「しかし今は非常に速いスピードでマシン性能を改善できる。ここバルセロナでも新たな進歩があり、シーズン終了までさらに改良を続ける予定だ」
空力開発は終了 重点は2027年マシンへ
ボウルズによれば、FW48の軽量化プログラムに関する設計作業はすでに完了している。今後は既存パーツの交換タイミングに合わせて軽量部品を順次投入していく段階に入っているという。
さらに空力開発も終了しており、今後投入されるアップデートは既に開発済みのものが中心となる。
「2026年型を改善するのか、それとも2027年型へ集中するのかと言われれば、その両方だ」
「ただし現時点では空力面に関して2027年マシンが最優先事項になっている。私のエンジニアリングチームの大部分はすでにそこへ集中している」
「なぜなら、このFW48から余分な重量を取り除くためのエンジニアリング作業はすでに終わっているからだ」
軽量化は“無料のラップタイム”
ボウルズは、残された開発項目の中でも軽量化が極めて効率的なパフォーマンス向上策であると説明した。
「今は未来に目を向けている。そして重量面の問題はシーズン終了まで大きなパフォーマンス向上をもたらしてくれる」
「だからこそ注力する価値がある。私はこれを“無料のラップタイム”と呼んでいる」
もちろん実際にはコストが発生するため完全に無料ではないものの、空力開発のような副作用やトレードオフが少ない点が大きな利点だという。
「もちろん本当に無料ではない。お金はかかる。しかし言いたいことは分かるだろう」
2027年へ向けた体制強化も進行
ボウルズは単に新車開発へ移行するだけではなく、組織そのものの競争力向上にも取り組んでいると説明した。
「同時に、ウィリアムズをさらに前進させなければならない」
「そのためにはチームそのものを成長させ、将来的により優れた成果を生み出せる技術や手法を確立する必要がある」
「だから両方を進めている。ただし今年のマシンに関するエンジニアリング作業は、製造を除けばほぼ完了している」
2026年シーズンの巻き返しを図りながらも、ウィリアムズはすでに2027年の大規模レギュレーション変更を見据えた戦いへ踏み出している。ボウルズは短期的な結果よりも、中長期的な競争力向上を優先する姿勢を鮮明にした。今後の軽量化アップデートがどこまで効果を発揮し、2027年プロジェクトへどのようにつながるのか注目される。
カテゴリー: F1 / ウィリアムズ・レーシング
