F1 ウィリアムズ ランス・ストロール
ウィリアムズのチーフテクニカルオフィサーを務めるパディ・ロウは、ランス・ストロールはF1にステップアップする準備ができていなかったと明かし、F2で1年間を過ごした方が良かったかもしれないと語る。

2018年、ウィリアムズはFW41の開発に失敗。シーズン全体で7ポイントしか獲得できず、コンストラクターズ選手権最下位で終えるなど、チーム史上の最悪の一年に耐えることになった。

ランス・ストロールの2018年シーズンを要約するよう求められたパディ・ロウは「ランスはF1で2シーズン目だったが、振り返って考えれば、F1に来るのは早すぎたというのが私個人の見解だ。それにはいくつかの理由があるが、もっと準備を整えて1年後に来た方がよかったと考えている」と Racer にコメント。

ランス・ストロールは、父親で億万長者のローレンス・ストロールが多額の資金を費やしてジュニアキャリアをお膳立て。F3を含め、参戦したすべてのシリーズでチャンピオンを獲得し、F1への素早く上り詰めた。

それでも、ランス・ストロールは、F1初年度のアゼルバイジャンGPで3位表彰台を獲得するなど、経験不足を考えれば、ネガティブな注目が集まるなかで印象的なパフォーマンスを示していたが、今年は競争力に劣るマシンによって苦戦を強いられた。

「昨年は彼にとって本当に厳しい一年だったが、彼は冬の間に段階的なステップを果たした。彼は今年はるかに強くなった。去年苦手だった予選に関しては特にね」

「だが、今年の彼は予選へのアプローチを完全に変更し、それが彼にとってうまくいった。ドライバーとして自信を増したことで、そこから良い結果が出てきた」

ランス・ストロールは、今シーズン限りでウィリアムズを離れ、2019年からは父親が経営に参画するレーシングポイント・フォースインディアに移籍する。

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カテゴリー: F1 / ウィリアムズ・レーシング / ランス・ストロール