F1 ウィリアムズF1
元F1ワールドチャンピオンのジャック・ヴィルヌーブは、古巣ウィリアムズを“金に魂を売った”と痛烈批判した。

1996年にウィリアムズからF1デビューを果たし、1997年にウィリアムズともにF1ワールドチャンピオンを獲得したジャック・ヴィルヌーヴは、2017年にランス・ストロールがウィリアムズのF1ドライバーに起用されたときから激しく批判を繰り返している。

Sky Italiaの解説者と全レースに出席するジャック・ヴィルヌーヴは、2017年シーズンを通してランス・ストロールに対して歯に衣着せぬ発言を繰り返しており、“F1史上最悪のルーキー”だと酷評したことで、ウィリアムズのホスピタリティを出入り禁止になっている。

ヨーロッパF3選手権でチャンピオンを獲得して、2017年にウィリアムズでF1デビューを果たしたランス・ストロールだが、彼のキャリアは彼の父親でカナダの大富豪であるローレンス・ストロールによる惜しげない資金によって切り開かれたことは秘密ではなく、“お金持ちのパパに買ってもらったシート”だと揶揄された。

序盤戦は苦戦を強いられたランス・ストロールだが、F1カナダGPでF1初ポイントを獲得し、続くF1アゼルバイジャンGPでは3位表彰台を獲得。合計40ポイントを獲得し、フェリペ・マッサから3ポイント差のドライバーズ選手権12位でシーズンを終えた。

しかし、ジャック・ヴィルヌーヴは「マッサでさえランスよりも速かった」とコメント。

「バクーで表彰台を獲得したとしても私は納得はしていない。運が良かっただけだ」

ウィリアムズは、2018年のランス・ストロールのチームメイトをまだ発表していない。一時はロバート・クビサが電撃F1復帰を果たすと報じられてきたが、実際にはロシアから2000万ユーロ(約27億円)という巨額のスポンサーマネーを持ち込むセルゲイ・シロトキンがシートを獲得することになるとされている。

ジャック・ヴィルヌーヴは、ウィリアムズが事実上ストロールの家族にチームを売ったことを考えれば、資金を持ち込むセルゲイ・シロトキンがシートを獲得しても何も驚かないと語る。

「彼らはすでに息子だけしか気にしない億万長者のローレンス・ストロールに魂を売っている」とジャック・ヴィルヌーヴは付け加えた。

また、ジャック・ヴィルヌーヴはメルセデスのバルテリ・ボッタスにも言及。F1ワールドチャンピオンのルイス・ハミルトンにとって“格好のナンバー2”だと辛辣なコメントを残した。

ジャック・ヴィルヌーヴは「メルセデスは今でも最高のエンジンを持っているので勝てたが、それを利用することができたのはハミルトンだけだ」とコメント。

「ボッタスのパフォーマンスは見苦しいものだったと言ってもいいだろう。彼は格好のナンバー2であり、それ以上ではない。私ならウェーレインを選んだだろう」

ジャック・ヴィルヌーヴは、キミ・ライコネンもフェラーリによって良いナンバー2だが、ライコネンの方が「ボッタスよりはるかに良い」と語った。

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / ウィリアムズ・レーシング / ジャック・ヴィルヌーヴ