マックス・フェルスタッペン “Maxipedia”の異名 GT界も驚く知識量と適応力
マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、2026年F1カナダGPまでのインターバル期間を利用して参戦したニュルブルクリンク24時間レースで、GTレース界のベテランドライバーたちを驚かせた。

自身の「フェルスタッペン・レーシング」名義で参戦したフェルスタッペンは、メルセデスAMG GT3を駆り、ルーカス・アウアー、ダニ・フンカデラ、ジュール・グーノンとチームを結成。

PlanetF1によると、その圧倒的な適応力とモータースポーツ知識量から、チーム内では“Maxipedia(マキシペディア)”という新たな愛称まで誕生したという。

初挑戦とは思えないフェルスタッペンの適応力
ニュルブルクリンク北コースという世界屈指の難関サーキットで行われる24時間レースは、F1とはまったく異なる競技だ。

しかしフェルスタッペンは、開始からわずか2時間で#47メルセデスをアウト側から攻略。その後もドッティンガー・ヘーエで2台抜きを決めるなど、序盤から主導権を握った。

夜間走行でも経験不足を感じさせることはなく、DTM王者マロ・エンゲルとの激しいバトルでは接触寸前の攻防も展開。チームメイトたちは、その速さだけでなく“即座に限界を理解する能力”に衝撃を受けた。

ジュール・グーノンはPlanetF1の独占取材に対し、次のように語っている。

「彼がこういう環境に飛び込んでくること自体が本当にすごいことだと思う」

「F1は非常に特殊な世界だし、僕たち耐久レース側も同じだ。その中で、初めてニュル24時間のような“最もクレイジーな耐久レース”に挑戦して、いきなり僕たちと同じレベルで走ってしまう。なぜかって? マックス・フェルスタッペンだからだ」

“Maxipedia”の異名が生まれた理由
グーノンによると、フェルスタッペンの凄みは単なるドライビングスキルだけではない。

GT界のベテランドライバーたちは、彼のモータースポーツ知識量に驚かされたという。

「マックスは本当にモータースポーツオタクなんだ」

「ダニといろんな話をしている時も、彼は本当に何でも知っている。だから僕たちは冗談で“Maxipedia”って呼んでいる」

フェルスタッペンは今回、通常の特例扱いではなく、2025年末の予選レースを通じて正式にDMSB許可証を取得して参戦。その姿勢もGT界で高く評価された。

GTドライバーも驚いた“エゴのなさ”
ダニ・フンカデラも、フェルスタッペンの姿勢に強い印象を受けたひとりだ。

「彼は4度のF1ワールドチャンピオンとして振る舞わない」

「このカテゴリーに対して非常に謙虚で、常に学ぼうとしている。エゴがまったくないんだ」

さらにフンカデラは、現在のF1ドライバーの中でニュル24時間に本気で挑戦できる人材は“ほとんどいない”とも指摘した。

「多くのF1ドライバーはここに来ないと思う。でもマックスは昔からこのレースを見ていて、シミュレーターでも走り込んでいた。本当にこのレースを愛しているんだ」

F1の枠を超え始めたフェルスタッペン
今回のニュルブルクリンク24時間では、終盤にABSトラブルとドライブシャフト破損が発生し、フェルスタッペン陣営は優勝争いから脱落した。

それでも、GTレース初挑戦で示したパフォーマンスは、パドック関係者に強烈な印象を残した。

近年のF1ドライバーは専門化が進み、カテゴリー外への挑戦が減っている。その中でフェルスタッペンは、F1だけに閉じない“レーサー”としての存在感をさらに強めている。

今回ニュルで生まれた“Maxipedia”という愛称は、単なるニックネームではなく、彼の異常なまでのレース知識と競争本能を象徴する言葉になりつつある。

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カテゴリー: F1 / マックス・フェルスタッペン / レッドブル・レーシング