マックス・フェルスタッペンの相棒が明かす レッドブルF1ピットウォールの激論

ランビアーゼは、フェルスタッペンがレッドブルに加入した2016年以降、一貫してレースエンジニアを務めてきた人物であり、4度のワールドチャンピオン獲得と71勝すべてをともに経験している。
2025年シーズン最終戦アブダビGPでは、両者の関係が一区切りを迎える可能性を示唆する発言もあったが、結果的に2026年もコンビは継続されることになった。
ピットウォールで交わされる本音のやり取り
ランビアーゼは、F1解説者サイモン・レイゼンビーと元F1王者デイモン・ヒルが執筆した新刊『Pressure』の中で、フェルスタッペンとのやり取りが他のチームメンバーとの会話とは大きく異なることを語っている。
「ピットウォールでは『GP、彼は今度は何を言っているんだ?』と言われることがある。そして僕は『だって彼はピットに入りたがっているのに、僕たちは入れなかったんだから』と返すんだ」とランビアーゼは説明した。
「『僕も分かっている。タイヤは完全に終わっている』とね。マックスに対しては冷静に話しているように見えるかもしれないが、テレビに映らないピットウォールでの会話は、もっとずっと激しい」
さらに、こうしたやり取りが機能する理由について、次のように続けている。
「誰も悪意を持って発言しているわけではない。ただ、現場では即断が求められる。事実に基づいた判断を心がけ、主観的な意見を排除することは大切だが、それでもピットウォールには自由に意見を言える空気が必要だ。その点で、レッドブルはその自由を認めてくれている」
「腫れ物に触るような状態では、うまくいかない」

フェルスタッペンとの“激しい無線”の歴史
フェルスタッペンは、指示を出す側にとって決して扱いやすいドライバーではない。ランビアーゼとの間でも、これまで幾度となく激しい応酬があった。
2024年のハンガリーGPでは、フェルスタッペンがルイス・ハミルトンに2度アンダーカットを許した場面で、無線上で強い言葉のやり取りが交わされた。ランビアーゼがフェルスタッペンに対して「子どもじみている」という表現を使ったことも話題になったが、レッドブル側はレース後、放送上の切り取り方によって文脈が誤解されたものだと説明している。
また、2023年のベルギーGP予選では、フェルスタッペンがチームの判断を「最悪の実行だった」と表現し、ランビアーゼに向けて激しい言葉を投げかけたこともあった。
率直さが支える強固な関係
それでも、両者の関係は非常に良好だという。レースウイークエンド中、チーム無線を通じて率直に意見をぶつけ合うことは、むしろ奨励されている。たとえその多くが世界中の視聴者に向けて放送されるとしてもだ。
ランビアーゼとフェルスタッペンの関係は、衝突を恐れず本音をぶつけ合うことで成り立っている。その「激しさ」こそが、レッドブルとフェルスタッペンの成功を支える重要な要素のひとつであることは間違いない。
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