マックス・フェルスタッペン F1ラスベガスGP優勝「簡単じゃないからこそ励み」

今季の多くの局面で5連覇の可能性は低いようにも見えていたが、シーズン後半に入ってからの巻き返しによってチャンピオン争いは再び接戦に戻り、今回のラスベガス市街地での勝利はその象徴となった。
レース直後の暫定結果ではランド・ノリスに42ポイント差だったが、マクラーレンの2台がスキッド摩耗超過で失格となったことで、この差は24ポイントに縮まり、フェルスタッペンはオスカー・ピアストリと366ポイントで並ぶ状況となった。
■「23年のように簡単じゃないからこそ嬉しい」──喜びの理由
調査結果が出る前に行われたインタビューで、なぜ今回の勝利が特に嬉しそうだったのかと問われたフェルスタッペンはこう語った。
「今年の勝利は2023年のように簡単には来ない。23年はチェックを付けていくような感じだったけど、今は全然違う。僕たちは昨年すでに非常に厳しい時期を経験していて、今年もいくつかの場面では本当にイライラするようなことがあった。誰もパフォーマンスに満足していなかった。だからこそ、シーズン終盤にこういう形で結果を出せるのは本当に素晴らしいんだ。みんなにとって大きなモチベーションになるし、それは僕にとっても同じなんだ」
フェルスタッペンは現在ドライバーズランキング3番手につけており、勝利数の差によってピアストリの後ろだが、両者のポイントは並んでいる。

■ 序盤で主導権を奪取──20秒差の圧勝
ラスベガスではスタート直後にノリスがブレーキングを誤りワイドに膨らんだことでフェルスタッペンがリードを奪取。その後は約20秒の大差を築き、独走でチェッカーを受けた。
レースを振り返ってフェルスタッペンは次のように語った。
「いいレースだった。プラクティスでもタイヤがどうなるのか分からないところがあったし、レースでもみんなリズムをつかもうとしていたと思う。特に最初のスティントは、よりデリケートなタイヤだったから、どれだけ攻められるかを見る必要があった」
「うまくいったよ。普段は僕たちはタイヤに関してあまり強くないけど、今日は少しコントロールできていた。ちょっとずつ押していけたし、それでペースが少し解放された。スティントを長めに引っ張れたことで、レースを半分ずつに分けて戦う形になった。それがとても助けになったね」
「今日はマシンが本当に良かったし、自分の好みにだいぶフィットしていた。最後はかなり大きなギャップになったけど、毎周タイヤを使い過ぎない範囲で快適に走れていた」
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