フェルスタッペン、ロバンペラのF1挑戦を支持「クレイジーだけど面白い」

フェルスタッペンはオースティンでViaplayの取材に対し、「クレイジーなステップだけど、僕は好きだ」とコメント。
「もちろん、彼がラリーで走る姿も見たいけどね。ラリーは観ていて本当に素晴らしいスポーツだと思う」と続けた。
「スーパーフォーミュラへの挑戦は大きな飛躍だ。彼には大きなチャレンジが待っているけど、すごく才能のあるドライバーだ。シングルシーターにどう順応するか楽しみにしているよ」
トヨタの全面支援でF1への道を切り拓くロバンペラ
25歳のロバンペラは、2026年に日本のスーパーフォーミュラ選手権に参戦し、2027年にはFIA F2選手権へのステップアップを目指している。いずれもトヨタの全面支援のもとで行われる計画だ。
トヨタは現在、ハースF1チームとの間で技術および財政面での新たな提携関係を結んでおり、この動きが将来的にロバンペラにF1参戦への扉を開く可能性があると見られている。
フィンランドのベテランチーム代表マルコ・コイラネンは、フィンランド紙『Iltalehti』に次のように語った。
「足し算のように単純なことだ。トヨタはカッレを支援していて、ハースと協力している。トヨタとカッレの計画通りに進めば、彼がF1のシートを得ることに疑いの余地はない」
最大のハードルはスーパーライセンス獲得
ロバンペラにとって最初の課題は、F1参戦に必要なFIAスーパーライセンスポイントを確保することだ。そのため、彼は2026年のスーパーフォーミュラ参戦に先立ち、2025年初頭にフォーミュラ・リージョナル・オセアニア選手権への出場を検討しているという。
同シリーズの広報担当者は『Iltalehti』に対し、ロバンペラの関心を認めつつ、具体的な交渉状況には言及を避けた。
「現時点では、彼をシリーズに迎え入れることを喜ばしく思うとだけ言える。フォーミュラの世界で最初の一歩を踏み出す機会を提供したいと考えている」
「ただし、これが実現するかどうかについてはコメントできない」
トヨタの“F1復帰戦略”の一環か
ロバンペラのF1挑戦は、単なる個人の転身に留まらず、トヨタのモータースポーツ全体戦略の一端を担う可能性がある。ハースF1チームとの提携強化、スーパーフォーミュラでの技術開発拠点活用など、すべてが「トヨタF1復帰への布石」としてつながり得る。
また、フェルスタッペンのような現役F1チャンピオンがロバンペラの挑戦を公に支持したことは、F1界における注目度を一気に高めた。異分野からの飛び級挑戦という点では、かつてのジャック・ヴィルヌーヴやロバート・クビサにも通じるが、ラリー出身という背景はF1史上でも異例だ。
もしロバンペラが2027年にF2で結果を残し、ハース(=トヨタ支援)経由でF1シートを掴むようなことになれば、それはモータースポーツ史に残る“クロスオーバー・プロジェクト”となるだろう。
Source: GMM
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