フェルスタッペン F1新時代は「V8エンジン+軽量マシンの時代に戻すべき」

2026年シーズンには、シャシーとパワーユニットの規定に大幅な変更が導入される予定であり、その内容には小型化されたマシン、アクティブ・エアロダイナミクス、そしてエンジンの内燃と電気の出力を50/50に分割する新方式が含まれている。
近年、フォーミュラ1カーは年々大型化しており、その結果としてオーバーテイクが困難になり、接近戦も減少した。今回の規則変更は、そうした問題の克服を目指している。
フェルスタッペンは、約15年前のマシンから着想を得ることを望んでいる。当時のエンジンは自然吸気のV型8気筒で、マシンは現在よりおよそ180kg軽かった。
「一番大事なのは軽いマシン、小さいマシンだ」と4度の世界王者は語った。「でも、それを実現できるのは、エンジン規定を変えた時だけなんだ」
「今のエンジンは超効率的だけど、とても大きい。そのせいでマシンは長くなり、冷却も必要になって、結果としてマシンが大きくなる」
「2010年頃の時代のマシンや、それ以前のようなタイプのマシンにできればいいと思う。そうすればレースに役立つと思うからね。でも最終的に決めるのは僕じゃない」

フェルスタッペンの所属するレッドブルは、来季から独自のパワーユニットを投入するという追加の課題に直面している。2019年以降はホンダから供給を受けてきたが、その前はルノー、フェラーリ、コスワースのエンジンを使用していた。
このことは、2026年にレッドブルがどれほどの力を発揮できるのかに疑問を投げかけている。なぜなら、規定はメルセデスを有利にする可能性があり、同チームのエンジンが最も強力だと広く考えられているからだ。
しかしフェルスタッペンは、来季の勢力図がどうなるかを予想することに関しては慎重な姿勢を崩さなかった。
「確かに大きな疑問符はつく。でも正直、今の時点で『僕らは本当にすごく強い』と言える人はほとんどいないと思う」と彼は続けた。
「保証なんてどこにもない。僕たちがやろうとしていることは大きな挑戦だし、自分たちのエンジンを持ち込むのもそうだ。でもそれは同時に、とてもワクワクする挑戦でもある」
「他の自動車メーカーがエンジンを提供してくれるかどうかに依存するのではなく、自分たちが競争力を持つための最良の機会を与えてくれる」
「規定はとても複雑だから、もちろんエンジンは極めて重要になるけれど、同時に良いマシンを作ることも大事だ」
「最初の数戦は誰にとっても、パワーユニットからマシン全体の挙動に至るまで、すべてをうまく統合するのが非常に難しいだろう。でも、それが面白いレースをもたらしてくれるといいね」
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