フェルスタッペン 「F1がイモラのような伝統サーキットを失うのは残念」

F1は現在、古典的な常設サーキットから、市街地を使った新興のストリートサーキットへと移行する動きを進めており、それに伴い伝統的な会場の一部が開催カレンダーから外れつつある。
フェルスタッペンは、F1の歴史に深く根ざしたこの地でレッドブルのマシンを駆り、イモラで4連勝を達成。今季の2勝目を挙げた。
イモラのF1との契約は今年末で切れる予定で、現時点では延長に向けた動きは確認されていない。この状況を受け、フェルスタッペンは、自身のお気に入りでもあるバルセロナやザントフォールト、そしてスパ(近年は隔年開催)などの伝統的なサーキットが失われつつある現状について質問された。
「こうしたタイプのサーキットを失うのは残念だ」と、フェルスタッペンはRacingNews365を含むメディアに語った。
「F1側の立場も理解している。新しいサーキットへ向かうことについてもね」
「スポーツ的な側面と経済的な側面、両方を見なければならない。F1というビジネスを成長させ、より多くの人に知ってもらうには、それも必要だと思う」
「でも個人的には、走る楽しさという観点で言えば、こういうタイプのサーキットこそが、そもそも僕をレースというものに夢中にさせてくれた存在なんだ。カートの頃からそうだったよ。カートでも、特別なサーキットというのがいくつかある」
「それにF1を観始めた時にも、いくつかのサーキットは本当に印象的だった。スピードや、その難しさを見て圧倒された」
「そして、サーキットに刻まれているF1の歴史。それがあるからこそ、特別な感情が生まれるんだ。そういう意味で、個人的には本当に残念だけど、僕にできることなんてないよね」

フェルスタッペン「正直、勝てる希望はあまりなかった」
今回の勝利は今季2勝目にすぎないが、ドライバーズ選手権で首位を走るオスカー・ピアストリが3位に終わったことで、フェルスタッペンはその差をわずか22ポイントにまで縮めた。
週末が始まった時点では、「ここで勝てる希望はあまりなかった」と27歳のチャンピオンは明かしている。
「ここのコースを走るのは本当に好きだけど、最終的には自分の持っているマシンに縛られることになる」とフェルスタッペンは振り返った。
「ここ数年は、僕らのマシンはこのサーキットと相性が良かった。でも、今週末のイモラに来る前は、正直なところここで勝てるとはあまり思っていなかった」
「でも昨日あたりから、1周のペースでマシンがより競争力を発揮してきて、今日の決勝でもうまくいった」
「ここを走るのは本当に楽しいけれど、それを可能にするためにはマシンの仕上がりが必要なんだ。今回もそのおかげで勝つことができたと思う」
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