マックス・フェルスタッペン 4度目のF1王座獲得の裏でドライビング批判に「敏感に反応」
レッドブル・レーシングのF11チーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、マックス・フェルスタッペンが、自身の攻撃的なドライビングに対する批判に対して、公の場では見せない「敏感」な反応を示していたことを明らかにした。

フェルスタッペンは、圧倒的な強さでシーズンをスタートしたものの、シーズンを通して常に最速のマシンを擁していたわけではなかったレッドブルで、今季も際立ったドライバーとして活躍し、ラスベガスでの2レースを残して4連覇を達成した。

フェルスタッペンは、最も近いライバルであるランド・ノリスからプレッシャーを受け、2人は激しいサイド・バイ・サイドのバトルを繰り広げた。

オーストリアでは接触し、ノリスのマクラーレンに深刻なダメージを与え、フェルスタッペンには10秒のペナルティが科せられた。その後、オースティンとメキシコでは、フェルスタッペンがノリスに対して様々な攻撃的な動きを見せたことで批判を浴びた。

フェルスタッペンは当時、メディアやファン、同僚からの批判を一蹴しているように見えたが、チーム代表によると、彼は見た目以上に影響を受けていたという。

「彼はあなたが思う以上に繊細だ」とホーナーは言う。「彼は批判を当然意識しているし、その中には根拠のないものもあると思う」

「彼はアグレッシブに走るドライバーだ。アタックするドライバーなんだ。だが、アイルトン・セナもそうだったし、ミハエル・シューマッハもそうだったし、ルイス・ハミルトンもそうだった。彼らは皆、キャリアのさまざまな時期に、ある意味で同じようなスポットライトを浴びていた」

マックス・フェルスタッペン F1 レッドブル・レーシング

マックス・フェルスタッペンとレッドブル・レーシングは、ハンターが追われる立場となったシーズン後半の困難な時期をなんとか乗り切った。

フェルスタッペンとレッドブルは、10戦にわたって勝利から見放されていた間、RB20の致命的なハンドリング問題を克服するために全力を尽くした。そして、ブラジルGPでの圧巻の勝利により、タイトル獲得の現実味がノリスに迫った。

批判に対処しながら、ノリスとマクラーレンを抑えようと全力を尽くしたことが、ラスベガスのチェッカーフラッグでフェルスタッペンが感情を爆発させた理由の説明につながる。

「彼にとって本当に大きな意味がある」とホーナーは付け加えた。「彼は名声に安住するタイプではない」

「彼は賞賛を欲しているわけではない。ただ速いマシンを運転するのが好きなだけだ」

「舞台裏では、エンジニアやデザイナー、シミュレーターに膨大な努力を注ぎ込んでいた。そして、それはこれまでのどの年よりも多かった。

「彼の行動や、エンジニアや技術スタッフとの協力の仕方は、驚異的だった」

「彼はF1グリッド上で頭一つ抜きん出た最高のドライバーだ。そして、彼が今年本当に成し遂げたことは、このスポーツにおける偉大なドライバーとしての彼の地位を確固たるものにした」

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / マックス・フェルスタッペン / レッドブル・レーシング