フェルスタッペン F1新記録10連勝も「ちょっとした問題に対処していた」
マックス・フェルスタッペンは、2023年F1イタリアGPで前人未踏の10連勝を達成。だが、勝利に向けての終盤に「ちょっとした問題に対処」しなければならなかったと明かした。

2番手グリッドからスタートしたフェルスタッペンは、ポールシッターのカルロス・サインツを数周にわたって追いかけると、51周に短縮されたレースの15周目にフェラーリを抜き去ることに成功した。

事前に何度もサインツの挙動を観察していたフェルスタッペンは、ターン1でのサインツが重大なロックアップでシケインの立ち上がりが鈍ったのを見逃さず、緩い右カーブのクルヴァ・グランデで並びかけると、ロッジアでトップに躍り出た。

フェルスタッペンは、4周目の時点でサインツがスライドし始めていたことを確認していたが、ストレートで速いフェラーリのマシンをオーバーテイクするするために「彼をミスに追い込まなければならなかった」と認めている。

「ペースは良かった」とフェルスタッペンは振り返る。

「僕たちのタイヤの状態は良かったと思うけど、彼らのトップスピードは非常に速かった」

「ターン1で接近して仕掛けるのはとても難しかったので、彼にミスを強いる必要があった。幸運なことに、ある時点で彼がロックしてくれた。僕の方がターン2の立ち上がりでトラクションが良かった。基本的にそこからは再び自分たちのレースができるようになった」

「とにかく我慢していた。それでもとても長いレースだった。彼らがリアタイヤでかなり苦労しているのが見えたので、自分のタイミングを選ぶだけだった」

フェルスタッペンはすぐにサインツとのリードを広げ始めたが、サインツはセルジオ・ペレスにかわされ、レッドブルにモンツァ史上初の1-2フィニッシュをもたらした。

レースが終盤に差し掛かった時点でレッドブル勢の差は12秒あったが、チェッカーフラッグを受けた時点でフェルスタッペンとペレスの差は6秒に縮まっていた。

レースの大部分は「すべてがいい感じだった」と語ったフェルスタッペンだが、「最後のほうはちょっとした問題に対処しなければならなかった」と認めた。

「でも幸運なことに、もちろん後ろにギャップがあったので、楽にバックオフすることができた」とフェルスタッペンは付け加えた。

フェルスタッペンのイタリアGP2連勝は今シーズン10連勝でもあり、セバスチャン・ベッテルと並んでいたF1歴代記録を超えた。

25歳のフェルスタッペンは、このような連勝記録の達成が可能だとは「考えても見なかった」と述べ、レッドブルが「今日はそのために努力しなければならなかった」ため、レースは「間違いなくずっと楽しかった」と語った。

マックス・フェルスタッペン レッドブル・レーシング F1 イタリアGP

マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)

「この週末はフェラーリが速く、勝つためには注意深くレースしなければならなかった。リアウイングの上部フラップを削らなければならなかったので、DRSがいつものような効果を発揮できなかったと思う。第1コーナーへの進入がうまくいかず、カルロス・サインツ(フェラーリ)のミスを待つ状況になった。彼のタイヤに消耗がみえたとき、ブレーキを遅らせようと仕掛けたら彼がロックアップしたので、第2コーナーの立ち上がりにかけて完ぺきなタイミングで追い抜くことができた。10連勝をマークできるなんて想像もしていなかったけど、とてもうれしいし、チームの成し遂げた偉業を誇りに思う。モンツァで1-2フィニッシュできたことは格別だ。今のところすばらしいシーズンを過ごせている」

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カテゴリー: F1 / マックス・フェルスタッペン / レッドブル・レーシング / F1イタリアGP