笹原右京
笹原右京は、フォーミュラ・ルノー2.0ALPS 第5大会を自己ベストの6位を含む連続入賞で終えた。

フォーミュラ・ルノー2.0ALPS 第5大会は、イタリア中部にあるアドリア海沿岸の町ミサノ・アドリアにある、二輪の世界選手権サンマリノGPの開催地として有名なミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで開催された。

26日(金)に実施された60 分×3 回の練習走行で、笹原右京は1回目が29台中9番手、2回目が29台中10番手、3回目が30台中9番手という結果だった。

27日(土)の予選は2グループに分けて実施され、笹原右京は14 台が出走するグループBに振り分けられた。30分間の予選セッション序盤、タイヤを温め終えてタイムアタックに入ろうとしたとき、1台の車両がトラブルでコース脇に停止して赤旗中断になった。セッションが再開すると早めにコースインしてタイムアタック、1分35秒401で4番手、1分35秒132で3番手と着実に順位を上げた。タイヤのクールダウンを挟みセッション終盤に再びタイムアタックに臨んだが、自己ベスト更新は叶わず予選はグループBの6番手。あと0.1秒短縮していれば4番手、グループAなら3番手の好タイムだっただけに、笹原右京にとっては悔しい結果だった。

27日(土)の決勝レース1、笹原右京は11番グリッドからのスタートダッシュとレース序盤戦に勝負をかけ、1周目で10番手、2 周目で9番手と着実に順位を上げた。笹原右京のペースは先行するライバルより速かったもののなかなか攻略できず、膠着状態のままレースは終盤を迎えた。14周目には先行するライバルがミスを冒して8番手へ浮上、さらに7番手のライバルとの差をジリジリと縮めたが、約0.9秒足りずに8位でチェッカードフラッグ。第3戦(ベルギー・スパフランコルシャン)決勝レース1以来の入賞を飾った。

28 日(日)の決勝レース2、笹原右京は11番グリッドからのスタートになった。1周目に早くも2台を抜き、さらにトップ2台の接触事故に乗じて2周目には7番手へ浮上。事故車両排除のためのセーフティカー(SC)導入と退去を挟んで、7周目にはライバルとの競り合いに勝ち6番手まで順位を上げた。レース後半は膠着状態になり、それ以上順位は上げられませんでしたが、最後まで攻め続けて自己ベストの6 位入賞を飾った。

次の第6大会は9 月6〜8 日にイタリア・ムジェロで開催される。

笹原右京
「予選ではタイヤの皮むきを終えた直後に赤旗が出て、最初のタイムアタックは不発に終わりました。予選再開後はすぐにコースインしてタイムアタックを開始し、一時は3 番手になりました。セッション終盤にはタイヤをしばらくクールダウンさせて最後のアタックに臨みましたが、クールダウンが足りずに本来のパフォーマンスを引き出しきれませんでした。土曜日の決勝レース1 も日曜日の決勝レース2 も、とても暑くてタイヤマネジメントが重要でした。決勝レース1 ではスタートで1 台抜き、上位の1 台が後退したので1 周目で9 番手に上がりました。その後は膠着状態が続き辛抱を強いられましたが、先行する2 台の争いに乗じて1 台を抜き8 位フィニッシュできました。決勝レース2 はスタートで順位を上げられませんでしたが、第2 コーナーで1 台抜き、その後の接近戦でもう1台抜き、1 周目で9 番手に上がりました。2 周目にトップ2 台が絡んでセーフティカー(SC)が出たときには7 番手まで上がり、SC が退去したあとはモンツァで僕を弾き飛ばした相手に競り勝って、最後は6 位でチェッカードフラッグを受けました。自己ベストの成績とはいえ、表彰台が視野に入っていたので悔しさがないわけではありません。それでもチームと僕は確実に進化している手応えがあります。今季も残り2 大会、より高い目標に向かって突き進みます。今後も変わらぬご支援とご声援をよろしくお願い申し上げます!」

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カテゴリー: F1 / 笹原右京